アメリカのドナルド・トランプ大統領は4月12日、FOXニュースの番組「FOXニュース・ビジネス」のインタビューで、6日の米中首脳会談で、習近平国家主席に対し、デザートを食べながらシリア攻撃を伝えたと明かした。
「FOXニュース・ビジネス」の司会者マリア・バーティロモ氏とのインタビューで、トランプ氏はフロリダ州のパームビーチに自身が所有する別荘「マー・ア・ラゴ」で行われた夕食会のデザートタイム時に、習近平氏に、巡航ミサイル「トマホーク」59発をシリアに発射する命令を出したことを伝えたと語った。
インタビューを見ると、トランプ氏は、2人の世界的リーダーが美味しいケーキを楽しんでいたという事実にこだわっているようだ。
「私は席についていた。夕食を終えたばかりで、デザートを食べるところだった。そして私たちは、これまでに目にした中で一番美味しいチョコレートケーキを食べた。習氏もケーキを堪能していた」と、トランプ氏は振り返った。
「それから私は軍の司令官から知らせを受け取った。『発射準備は整っていますが、どうしますか?』と。そこで発射の決定を下し、ミサイルは発射された。そしてこう言ったんだ。『国家主席、お伝えしたいことがあります』って」
「『たった今、イラクに向かって59発のミサイルを発射したので、お知らせしたいのです』と言った。習国家主席はケーキを食べていたよ。そして何も言わなかった」と、トランプ大統領は付け加えた。
トランプ大統領、「いちばん美味しいチョコレートケーキ」を食べながら習国家主席にシリアへの攻撃を報告したとバーティロモに語る。
バーティロモ氏はトランプ氏の発言を遮り、ミサイルの発射先はイラクではなく、これまで攻撃したことのないシリアだったことと指摘した。
「そうだ。シリアに向けて発射した」と、トランプ大統領は認めた。「分かってもらいたいんだが、習氏を帰らせたくなかったんだ。会談はもう少しで終わりだった。1日中パームビーチで過ごしたんだ。会談はもう少しで終わりだった。それで、デザートを食べ終えて、家に帰ってから『さっきまで夕食を一緒に食べた奴が、ミサイルを発射したって知ってるか?』って聞かれるなんて、おかしいでしょう?」
「習氏の反応はどうでしたか?」と、バーティロモ氏が尋ねた。
「習氏は10秒くらい何も言わなかったが、通訳を通じて『もう1度言ってほしい』と聞き返してきた。それを見て、いい予感はしなかった」と、トランプ大統領は語った。「それから習氏はこう言ったんだ。『小さな子供や赤ん坊にまで化学兵器を使う残忍な人には、ミサイルを発射しても大丈夫だ』と」
「習氏は怒らなかった。大丈夫だった」と、トランプ大統領は付け加えた。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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