ロシアがトランプ次期アメリカ大統領の個人的な秘密や財政状況などの情報を集めていた可能性があると、1月11日にCNNが複数の米当局者の話として伝えた。ハフィントポストUS版などによると、アメリカ情報当局がトランプ氏やオバマ大統領に事態を説明。内容が正確かどうかを確認しているという。
CNNによると、アメリカ情報当局高官らがロシア介入問題の報告書に極秘文書として添付し、トランプ氏らに渡した。文書の根拠となっているのは、イギリス情報機関の対外情報部(MI6)の元工作員が作成した35ページにわたるメモだという。
一方Buzzfeedによると、メモは元工作員が反トランプ勢力のために用意した。同メディアはこのメモを入手し、サイト上で公開。「トランプ側がロシア当局とやりとりしていたことや性的スキャンダルなどが含まれている」と伝えているが、内容が正しいかどうかは確認できていないという。
ハフィントンポストUS版は、2016年10月にメモの主張について初めて報じたマザー・ジョーンズ誌のデービッド・コーン氏が、詳細を明らかにしないと決めた理由を説明したと報じている。その上で、「2016年7月以降初めての記者会見が1月11日に予定されているトランプ氏は、間違いなく(メモに書かれた)主張の内容について質問されることになる」と伝えている。
理由を聞きたがっている人たちへ。主張が正しいのか確認できなかったので、私は工作員のメモの全文を公表しなかった。
信用できる情報源がロシアがトランプを当選させようとしているとする情報をFBIに渡していたと言及するのが、公平で責任ある対応だと思った。
私はメモを特徴を正確に把握していた――これは重要な要素だ――が、詳細は公表しなかった。あのトランプでもジャーナリズムの公平性に値する。
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