2016年11月に行われる予定のアメリカ大統領選挙で、共和党の指名獲得を確実にしたドナルド・トランプ氏の支持率が、最新の各報道機関の世論調査の平均値で初めてヒラリー・クリントン氏を上回ったことがわかった。トランプ氏の支持率は43.4%、クリントン氏は43.2%で、僅差でトランプ氏が上回っており、「トランプ大統領誕生」がさらに現実味を増してきた。
この平均値は、アメリカの政治情報サイト「Real Clear Politics」が算出したもので、5月13〜19日にABC Newsなどが実施した5つの世論調査を平均した。支持率調査は民主党で最有力とされているクリントン氏が指名を獲得し、2人の争いになったとの想定で行なわれている。
同サイトの3月23日の算出時点での支持率はクリントン氏が50.4%、トランプ氏が39.0%と大差でクリントン氏が優勢だった。しかし、トランプ氏が約2カ月前から4.4ポイント上昇、逆にクリントン氏は7.2ポイント急落し逆転を許した。民主党の指名獲得争いでバーニー・サンダース上院議員に敗北が続くクリントン氏への不安が高まっているとみられる。
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