「トランスジェンダーのアメリカ軍での勤務を禁止する」トランプ大統領が発表

「トランスジェンダーを受け入れる」と決めた1年前の方針に大きく反する、突然の発表だった。
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U.S. President Donald Trump holds a rally with supporters in an arena in Youngstown, Ohio, U.S. July 25, 2017. REUTERS/Jonathan Ernst
Jonathan Ernst / Reuters

ドナルド・トランプ大統領は26日、トランスジェンダー(心の性と体の性の不一致)の人たちがアメリカ軍で働くことを一切禁止するとTwitterで発表した。

大統領はTwitterで、今回の発表を次のように説明する。

「将官や軍の専門家たちと話し合った結果、アメリカ合衆国政府はどのような形でもトランスジェンダーをアメリカ軍で受け入れないと決めた」

「アメリカ軍は、圧倒的な勝利を収めることに集中すべきであり、トランスジェンダーの受け入れで起こり得る、多額の医療費コストや混乱などの負担は受け入れられない」


アメリカ軍は2016年、トランスジェンダーの入隊禁止規則を撤廃すると発表している。

当時の国防長官アシュトン・カーター氏は「我々の使命は、この国を守ることであり、その使命を果たせる陸軍兵、海軍兵、空軍兵を採用するために不要な壁を作る必要はない」「この判断をトランスジェンダーの人々にとっても、軍にとっても正しい判断だ」と発言した。

今回のトランプ大統領の突然のツイートは、この方針に全く反するものだ。同大統領がなぜこの発言をしたのか、またこの発言がいつから効力を持つかは、明らかになっていない。

アメリカのシンクタンク「ランド研究所」によると、現在アメリカ軍には1,320〜6,630人のトランスジェンダーがいると考えられている。従軍しているトランスジェンダーは最大で15,500人になると予測した調査もある。

今後、彼らへの対応が問題になると考えられ、大統領に対する強い反発も予想される。

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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