ドナルド・トランプ大統領は26日、トランスジェンダー(心の性と体の性の不一致)の人たちがアメリカ軍で働くことを一切禁止するとTwitterで発表した。
大統領はTwitterで、今回の発表を次のように説明する。
「将官や軍の専門家たちと話し合った結果、アメリカ合衆国政府はどのような形でもトランスジェンダーをアメリカ軍で受け入れないと決めた」
「アメリカ軍は、圧倒的な勝利を収めることに集中すべきであり、トランスジェンダーの受け入れで起こり得る、多額の医療費コストや混乱などの負担は受け入れられない」
アメリカ軍は2016年、トランスジェンダーの入隊禁止規則を撤廃すると発表している。
当時の国防長官アシュトン・カーター氏は「我々の使命は、この国を守ることであり、その使命を果たせる陸軍兵、海軍兵、空軍兵を採用するために不要な壁を作る必要はない」「この判断をトランスジェンダーの人々にとっても、軍にとっても正しい判断だ」と発言した。
今回のトランプ大統領の突然のツイートは、この方針に全く反するものだ。同大統領がなぜこの発言をしたのか、またこの発言がいつから効力を持つかは、明らかになっていない。
アメリカのシンクタンク「ランド研究所」によると、現在アメリカ軍には1,320〜6,630人のトランスジェンダーがいると考えられている。従軍しているトランスジェンダーは最大で15,500人になると予測した調査もある。
今後、彼らへの対応が問題になると考えられ、大統領に対する強い反発も予想される。
ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
▼トランプ政権の100日間(画像集)▼
※画像集が表示されない場合は→こちら。