トランスジェンダーの排除、トランプ政権が検討。ニューヨークタイムズが報道

世界の流れと逆行。アメリカ国内の140万人に影響か?
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アメリカのトランプ大統領
Jonathan Ernst / Reuters

アメリカのトランプ政権が、トランスジェンダーの存在を認めない措置を検討しているという報道が波紋を呼んでいる。

ニューヨークタイムズは10月21日、トランプ政権は「生まれ持った性器によって決定された性別は変更不可能である」という方向で、性別の定義の統一を検討していると報じた。

アメリカではオバマ政権のときに、教育や保健医療などの分野でジェンダーの法的概念を緩めてきた。ジェンダーについて個人の選択を尊重し、性の多様性を認める動きが世界的に広がる流れと逆行している。実行に移せば、国内外からの批判は免れなさそうだ。

同紙は、「生まれつきとは異なる性を選んだ推定140万人に影響する」としている。

■トランスジェンダーとは?

トランスジェンダーとは、性的少数者(LGBT)のうち、出生時の体に基づく性別と自らが認識する性別(性自認)が異なる人の総称。性自認が定まっているレズビアン、ゲイ、バイセクシャルとは異なる。