2016年アメリカ大統領選挙の候補者指名争いは4月5日、ウィスコンシン州で民主、共和両党の予備選があった。ハフポストUS版によると、共和党はテッド・クルーズ上院議員が勝利を確実にした。
トップを走る実業家ドナルド・トランプ氏が敗れたことで、共和党の指名争いの行方は不透明になってきた。
これまでの各州の勝利者は以下の通り。
トランプ氏が共和党候補として7月の党大会で確実に指名されるためには、過半数の代議員(1237人以上)を獲得する必要があるが、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)は、残りの予備選で約7割の代議員を獲得しなければならないと試算している。
党大会での1回目の投票で決着しなかった場合、2回目以降の投票では、クルーズ氏ら他の候補に逆転勝利の可能性が出てくるほか、これまで指名争いを戦っていない候補も参加できる。共和党主流派は、相次ぐ差別発言で物議を醸すトランプ氏を大統領候補にしたくない意向のため、さらに波乱も予想される。
WSJの別の記事によると、共和党大会前に誰も過半数を獲得できない場合、1976年以来となる。党大会の第1回投票で決着しなかったのは1948年が最後という。
民主党はバーニー・サンダース氏が、ヒラリー・クリントン前国務長官との接戦を制し、勝利を確実にした。獲得代議員数でクリントン氏の優位は動かないが、サンダース氏が勢いを増しており、差を縮めている。