2016年アメリカ大統領選挙の共和党候補で、性差別の人間の権化ともいえる不動産王ドナルド・トランプが、ニューヨーク・タイムズのインタビューで、スーパーモデルで人気テレビタレントのハイディ・クルムをディスった。
「残念だが、ハイディ・クルムはもう10点満点じゃない」
この不動産王は2つの美女コンテスト、ミスUSAとミス・ユニバースの主催者の一人でもある。
これに対して、ハイディは17日、自身のFacebookページに動画を投稿した。その中で、彼女は「10」と書いてある紙を貼ったTシャツを着て撮影に臨んでいたが、そこにトランプに扮した男が背後から現れ、いきなりその紙をはがすと、Tシャツの「9.99」という数字が見える。この動画には「 #TrumpHasSpoken(トランプはこう言った) #sadly(残念ながら) #9.99 #NoLongerA10(もう10じゃない) #IHadAGoodRun(私は頑張った) #donaldtrump#trumped#HeidiTrumpsTrump #BeautyIsI といったハッシュタグがつけられている。
トランプが女性セレブについてこき下ろしたのは、今回が初めてではない。これまで、コメディアンでトークショー司会者のロージー・オドネルを「なんてつまらない人間なんだ」、女優でモデルのキム・カーダシアンを「デブ」、そして女優のジェシカ・チャステインを「もちろんセクシーじゃない」などと暴言を吐いた。
自分の娘、イヴァンカですら例外ではない。
トランプは2006年のインタビューで「娘はとてもスタイルがいい。もしイヴァンカが僕の娘じゃなかったら、たぶんデートするんじゃないかな」と、冗談混じりに言った。
トランプ氏は、最新の世論調査で優位に立っている。18日発表されたCNNの世論調査で、物議を醸す発言があっても、24%の支持率で他の共和党候補をリードしていることが分かった。FOXニュースによる別の最新世論調査でも、予備選挙有権者の25%の支持率を獲得していることが判明した。
もちろん、トランプ氏にとって、2016年7月の共和党全国大会までの道のりは長い。ハフポストUS版の世論調査チームによると、選挙はまだ序盤戦で、トランプ氏の支持が急上昇しているのは、一部でニュースの寵児としてもてはやされているだけだという。世論調査の第一人者ネイト・シルバーは、「(初期のリードは)知名度に大きくものを言う。ほとんどの有権者はまだ流動的で、選挙戦を真剣に考え始めていない」と述べている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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