いまだ敗北宣言をしないトランプ氏。メラニア夫人ら家族の心境は…?

娘婿のクシュナー氏が「トランプ氏に敗北を認めるように説得」という報道の一方で、それを否定する報道も……。
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アメリカ大統領選でバイデン氏が勝利宣言をしたが、日本時間11月9日現在、現職のトランプ大統領は郵便投票の不正などがあったとして法廷闘争を続けており、敗北を認めない構えだ。そんな中で、トランプ氏の家族の動向に注目が集まっている。

アメリカのメディアでは「メラニア夫人と娘婿のクシュナー氏が、トランプ氏に敗北を認めるように説得している」という報道が出る一方で、別のメディアは「クシュナー氏は法廷闘争を続ける構え」と報じるなど、情報が錯綜している。 

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Associated Press

(左から娘婿のジャレッド・クシュナー氏、妻のメラニア・トランプ氏、長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏、次男のエリック・トランプ氏)

 

■娘婿のクシュナー氏と妻のメラニア氏が敗北を認めるように助言とCNN報道

CNNは、トランプ氏の娘婿のジャレッド・クシュナー氏と妻のメラニア夫人が大統領選の敗北を認めるようにアドバイスしたと8日に報じた。

一方で、息子であるドナルド・トランプ・ジュニア氏とエリック・トランプ氏の2人は「選挙で不正があった」という立場を崩しておらず、敗北を認めないようにトランプ氏を説得しているという。事実であればトランプファミリーの中で、意見の違いが深刻になっているようだ。

こうした報道はCNNだけではない。ABCテレビのホワイトハウス特派員のジョナサン・カール氏も同様の情報を入手している。彼は「トランプ氏の側近や家族は、勝負が決着が着いていることを十分に認識している」とした上で、「どうやってトランプ氏を優雅に退場させるかについて、ファーストレディー(のメラニア夫人)を含めて議論されている」とレポートした。

ただし、こうした情報を否定する報道もある。

ニュースサイトの「AXIOS」は、クシュナー氏に近い複数の関係者からの情報として、「クシュナー氏はトランプ氏に法的救済措置を追及するように助言した」「譲歩することは助言しなかった」と報じた。ただし、「トランプ氏の周囲のほとんどの人は現実を認めているが、本人は勝利を主張している」として、トランプ氏周辺が一枚岩ではないことを示唆している。

■トランプ陣営は説得報道を否定

トランプ氏の家族をめぐる報道に、トランプ陣営は神経を尖らせている。

トランプ陣営の顧問、ジェイソン・ミラー氏は8日、CNNの報道について「この話は真実ではありません」とした上で、「ジャレッドはトランプ大統領に『選挙の正確性を確保するために利用可能なあらゆる法的救済措置を追求する』とアドバイスしました」と説明した。

メラニア夫人自身も8日、公式Twitterで「アメリカ国民は公正な選挙を受ける権利がある。全ての合法的な(違法ではない)投票は数えられるべきだ」として、「違法な投票があった」とするトランプ氏の立場を擁護している。

トランプ氏の娘で、クシュナー氏の妻のイバンカ氏も公式Twitterで「全ての合法的な投票はカウントされるべきです。全ての違法な投票はカウントすべきではありません」と同様の立場を投稿していた。

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Maya Nakata / Huffpost Japan

混戦の末、バイデン氏が勝利を確実にしたアメリカ大統領選。敗北したトランプ氏ですが、前回より多い7000万以上の票を得るという結果になりました。これが意味することは? 選挙が終わってもアメリカ社会の「分断」は残り続けるのか?

#ハフライブ では、日本から大統領選に在外投票したモーリー・ロバートソンさんらを迎え、「トランプ支持者の“心の中“と分断社会のこれから」をテーマに議論しました。(生配信日:2020年11月5日)

番組アーカイブはこちら⇨https://youtu.be/iqjG-xll4j8