グリーンランドを売る気がないなら、デンマークには行かない。トランプ大統領が会談を延期へ

「グリーンランドは売り物ではない」。デンマークのフレデリクセン首相は売る意思がないと示していた

デンマーク自治領のグリーンランドを購入する意思があると明かしていたアメリカのトランプ大統領は、デンマーク側に売却の意思がないことを受け、予定していたデンマーク訪問を延期するとTwitterで発表した。

トランプ大統領は9月にデンマークを訪問する予定だった。

8月20日(現地時間)に投稿されたTwitterには、「グリーンランド購入についての協議に興味がないのであれば、会談を延期する」と書かれている。

 

 「デンマークは特別な国で、デンマーク国民は素晴らしい。しかし、グリーンランド購入についてメッテ・フレデリクセン首相が興味がないと言っているので、2週間後に予定されていた会談を延期する」

大統領はまた、フレデリクセン首相が売却の意思がないと率直に語ったことへの感謝も綴っている。

「首相が率直に言ってくれたことで、アメリカとデンマークは共にお金と手間を省くことができた。彼女に感謝する。将来、会談を再調整するのを楽しみにしている」

トランプ大統領は8月18日、ニュージャージー州にある自身のゴルフ場からワシントンD.C.に戻る際に、グリーンランド購入を真剣に検討していることを明らかにした。そしてグリーンランド購入を「大きな不動産取引だ」としつつ「最優先事項ではない」と述べていた。

この発言を受け、フレデリクセン首相は地元メディアに「グリーンランドは売り物ではない」「グリーンランドはグリーンランドのものです。トランプ大統領が本気でないことを願います」と売却する意思が全くないことを示していた。