トランプ政権のスティーブ・バノン首席戦略官は2月23日、メリーランド州ナショナルハーバーで行われた保守派最大の年次集会「保守政治行動会議」(CPAC)の座談会に登壇し、「主流派メディアのニュースは、大統領選からまったく間違ってばかりだ」と批判し、メディアとの闘いが今後さらに激化すると語った。
ドナルド・トランプ大統領がメディアを「アメリカ国民の敵」と非難してから数日経つが、バノン氏からも、ホワイトハウスと報道陣との確執を煽るような発言が相次いだ。
CPACの座談会でホワイトハウスのラインス・プリーバス首席補佐官と同席したバノン氏は、政権と第4階級(ジャーナリズム)との間の状況は悪化する一方だろう、と警告した。
「戦わずに国を取り戻せると思うなら、それは悲しい思い違いだ」と、バノン氏は語った。「これからは毎日が闘いの日々になる」
バノン氏は、「コーポラティスト(協調組合主義)でグローバル主義のメディア」は、大統領が推進する「経済ナショナリズムの課題に執拗に反対している」と語った。また、「メディアは野党だ」と述べ、政権の活動について「常に間違った報道をしている」と批判した。
プリ―バス氏はこの意見に同意し、「報道とホワイトハウスの関係改善を期待している」と付け加えた。
しかしバノン氏は「悪化するだろう」と否定した。
バノン氏とプリ―バス氏は、両者が権力闘争で対立しているという報道を一蹴し、ホワイトハウスでそれぞれの役割を果たしていると称え合った。
「私はたまに熱くなることがあるが」とバノン氏は、プリ―バス氏の「安定したリーダーシップ」を賞賛した。
バノン氏は、トランプ大統領の主な目標は、貿易協定の再交渉と国境の確保に加え、「行政の全面的解体」だと述べ、バラク・オバマ政権時代の規制の多くを、トランプ政権では廃止すると誓った。
「主流のメディアはもっとよく理解すべきだ。こうした公約はすべて履行される」と、バノン氏は強調した。
彼は、CPACに集まった多くの保守派活動家に対し、「私たちは、責任をもって約束を果たす。それを見届けてほしい」と呼びかけ、座談会を締めくくった。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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