さまざまなメディアや総研が2015年のヒット予測を発表している中、満を持して、イザワの目も2015年のヒット予測をお届け! 毎回メディアの方にご協力いただき、特別編集でお送りしていますが、今回は、通信社芸能デスク、放送作家、anan総研ディレクター(以下順に、通、作、a)のみなさんにご協力いただきました。
【人】
■冬の定番CMにも登場! まだまだ伸びる「広瀬すず」
通)ゼクシィのCMに登場し、「あの子は誰!?」と話題になった広瀬すず。この冬は、もはや人気女優の登竜門的広告になりつつあるJR SKISKIのCMにも登場し、話題をさらっている。2015年は1月からスタートする日テレの連続ドラマ「学校のカイダン」の主役に抜擢。6月には是枝監督の映画「海街dialy」に、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆と共演するなどさらなる飛躍が期待される。
■真央ちゃんに続く? 新体操フェアリージャパンの「畠山愛里」
作)今、TVで視聴率が取れているのは、スポーツ番組やアスリートが出ている番組。2014年は元フィギュアスケート選手の織田信成が飾らないキャラクターからバラエティで大ブレイク。2015年も新たなアスリートの発掘が行われるのでは。そんな中での注目は、新体操フェアリージャパンのキャプテン畠山愛里選手! 2012年のロンドンオリンピックにも出場し、美人アスリートとして既にネットでは話題に。テレビで人気になる日も近いかも。
■ネクスト ミランダ・カー! 「Cara Grogan Mcilroy」
a)香港在住で、モデル、TVホスト、ロージュース「Genie Juicery」の代表を務めるなど幅広く活躍しているCara G. Mcilroy(カーラ)。ミランダ・カーのようなヘルシー&ビューティーな容姿と、飾らないライフスタイルが香港女性の共感を得ている。カメラマンの旦那さんもカッコいい!
【食】
■来たる! お茶ブーム!
a)ブルーボトルコーヒーがいよいよ2015年日本に上陸し(2月清澄白河、3月青山にオープン)、サードウェーブコーヒーという文化も日本に定着。、その一方で「お茶」への注目が高まりそう。お茶と一口にいっても紅茶、中国茶、チャイ、ハーブティー、フレーバーティーなど、味や香りなど種類が豊富にあるが、お茶の魅力はそれだけではなく、免疫力UP、脂肪燃焼など、効果・効能面で、その奥深い世界を掘り下げる波が訪れる予感。個人的には岩茶に注目。GWやシルバーウィークの時期に静岡県界隈で行われている茶摘み体験はコスプレも楽しめるので、女子のお出かけにはぴったり!
■狙い目は、霜降り肉
a)熟成肉や赤身肉人気の昨今、霜降りが実は狙い目らしい!? 赤身肉は競争率が高く日々価格が高騰しているそうで、意外とおいしい霜降り肉が手頃な価格で手に入りそう。お肉好きな女子ほど、サーロイン、リブロースなど、たまには脂がのったお肉が食べたい! という人もいるようだ。
■冷凍卵のアレンジレシピ!?
作)生卵を冷凍するだけという超簡単レシピ(?)がウケ、今年から人気がじわり。今はそのまま食すのが中心だが、今後は冷凍卵を使った料理が開発されるかも?
【トレンド】
■2015年はSM元年! 映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に注目
a)ハリー・ポッターやダヴィンチ・コードの販売部数を抜き、全世界で累計発行部数1億部(デジタル書籍を含む)を突破している大ベストセラー恋愛官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(以下、フィフティ)の映画が2015年2月13日いよいよ公開。フィフティは、元々『トワイライト・シリーズ』のファン・フィクション(二次創作)としてイギリス人主婦(元TVプロデューサー)E.L.ジェイムズがネット上で発表していた作品を書籍化したシリーズ3部作。ストーリーは、特殊な性的嗜好(BDSM=拘束、調教、SM)を持つ若き富豪と、恋愛経験ほぼ皆無のウブな女子大生の恋愛を描いた作品だが、作中のアブノーマルな性的描写が話題となり、これまで官能小説には縁遠かった女性をも虜にしている。ただ、この「官能」的な部分だけが魅力ではなく、韓流ドラマに近いロマンス(普通の女の子と王子さまが恋に落ちるシンデレラストーリー)が満載で、ティーンよりも主婦層(30~50代)にファンが多く『マミー・ポルノ』と呼ばれているほど。つまりファンの年齢層が幅広い。本作の映画公開が決まり、2014年7月にアップされたトレーラーはなんとYouTubeで2014年最高の再生回数を誇り(2014年12月現在)、その注目度は日々過熱傾向。主役の若き実業家"クリスチャン・グレイ"を演じるジェイミー・ドーナンにも注目。日本ではほぼ無名の俳優だが、モデル出身の端正なルックスと、イギリスのTVドラマシリーズ『The fall』で演じた猟奇的殺人犯の好演で演技力にも定評があり、日本でも人気が出ること間違いなし! この作品のヒットに紐づいて、2015年は日本女性のSM関心度が高まる気配も!?。
【エリア】
■注目の街・代官山人気引き続き
a)2015年春、代官山の東横線路跡地に新しい商業空間が誕生することを受け、代官山が引き続き見逃せない。3年前にオープンした「蔦屋書店」や、モデル・梨花さんがディレクションを務めるライフスタイルショップ「メゾンドリーファー」が磁場となりつつ、新しい商業施設がオープンすると、人の流れがさらに広がる見込み。why juice?、JUICERY、クレンジングカフェ、サンシャインジュースなどコールドプレスジュース店も多く、それぞれの店を巡るコールドプレストジュース散歩も楽しめる。
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イザワの目編集部の2015年注目のトレンドは、中古不動産市場。東京オリンピックに向けて地価が値上がりするという報道もある一方、実は今、日本の空き家数は820万戸と、5年前に比べ63万戸(8.3%)増加し、空き家率(総住宅数に占める割合)は、13.5%と過去最高となっている(総務省「平成25年住宅・土地統計調査」より)。一方で、住み替え意向のある20~40代の男女のうち、「新築派」が62.4%、新築・中古に「こだわらない派」が31.1%、「中古派」が6.5%いるそうです(不動産流通経営協会「若者世代の住替え意識調査」より)。日本は海外に比べても新築偏重があるため、まだまだ新築派が多いものの、3割の人が中古でもよいと答えている。地価の値上がりや空き家率と中古ニーズを考えれば、ここに勝機がありそう!
(原稿:モリ、サワム、ホソダ)
(2014年12月25日「週刊?!イザワの目」より転載)