女子トイレを利用しようとしたトランスジェンダーの女性、飲食店が追い出す

身分証明書の提示を求められ、拒否していました。
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シャーロット・クライマーさんのTwitterより

トランスジェンダーの女性が、アメリカのレストランで女子トイレを利用しようとした際、身分証明証(ID)を提示するよう求められた。女性が拒否すると、店から追い出される一幕があった。女性が6月23日、Twitter上で一連の出来事をつづっている。

店から追い出されたのは、男性から女性に性転換したシャーロット・クライマーさん。6月22日、友人と一緒にワシントンD.C.にあるキューバレストランを訪れた。友人の女性と女子トイレを使おうとした際、男性店員に止められ、身分証明証を見せるよう求められた。

シャーロットさんが理由を尋ねると、店員から「女子トイレを使う際には、身分証明証に『女性』と記載されている必要がある」と伝えられた。一緒にいた他の女性には、尋ねていなかったという。

シャーロットさんがそのまま女子トイレに入り、用を足していると、男性店員がトイレの中にまで入ってきたという。

店員とマネジャーが「ワシントンD.Cの法律で、身分証明証に『女性』と記載されている必要がある」と繰り返したため、シャーロットさんは彼らが間違っていると告げ、身分証明証の提示を拒んだ。

CNNは、店側の主張は間違っていると指摘している。

店側は、どの法律を根拠にしているのかは明らかにせず、「他の女性を不快な思いにさせている」とつめよったという。「警察を呼ぶ」とも告げ、シャーロットさんに店から立ち去るよう求めた。

シャーロットさんは拒んだが、現れた警備員に手を掴まれ、店から追い出された。一緒にいた友人の話では、この騒動の直後に、店側は他の客に対しても身分証明証の提示を求めていたという。

シャーロットさんはその後、警察に相談。彼女の方が法律上正しかったと伝えられたとつづっている。

店側は騒動を受けて、公式Twitter上に声明を発表。シャーロットさんに向けて、「昨晩レストランで起きたことに対して、大変申し訳なく思う。ワシントンD.Cの法律に反する誤った対応をしたことを謝罪します」などとつづった。

ワシントンD.Cのバウザー市長も、Twitter上でシャーロットさんに謝罪する一方、警察の対応を賞賛した。「私たちはこのような差別を容認しない。これは違法なことで、私たちが体現しようとしていることに反する」とつづった。