JR東日本は2月4日、都心から羽田空港へのアクセスを改善するため、東京駅から羽田空港へ直結する新たな路線を検討していることを明らかにした。ただし、2020年の東京五輪開催前の開業は難しいという。朝日新聞などが報じた。
JR東日本が検討している羽田空港と都心を結ぶ新路線について、冨田哲郎社長は4日の定例会見で、東京駅から羽田空港への直通ルートとする構想を明らかにした。国際線増便などで日本の玄関として存在感を増す羽田空港への輸送力強化が目的。ただ手続きや工期などを考慮すると、2020年の東京五輪開催前の開業は難しいとみられる。
(朝日新聞デジタル「東京駅―羽田空港に直通構想 JR東、五輪前開業は困難」より 2014/02/04 21:30)
JR東日本が検討しているのは、JR田町駅付近から現在休止中の東海道貨物線に入り、大井ふ頭の辺りで地下に潜って羽田空港に至るルート。
さらに、東京駅からの直通ルートが実現した場合、宇都宮・高崎・常磐の3線と、「上野東京ライン」(2015年3月開業予定)によって北関東の各都市と羽田空港へ直通運行することも可能になる。NHKは次のように報じた。
(冨田社長は)「仮に東京駅から直通ルートができれば、来年春に完成する『上野東京ライン』で水戸、宇都宮、高崎といった北関東から羽田へ運行することも可能だ」と述べ、将来的には上野から東京へ乗り入れる新線を経由して水戸や宇都宮などの北関東と羽田を結びたいという考えを示しました。
羽田へのアクセスを巡っては、都心にトンネルを造って東西の私鉄路線を結び羽田と成田をつなぐ「都心直結線」の構想も議論されていて、空港への交通の利便性を高める動きが加速しています。
(NHKニュース「JR東日本 都心と羽田結ぶ路線検討」より 2014/02/04 16:47)
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