TPPのメリット・デメリットを漫画で紹介『いまさら聞けない!TPPのヒミツとリスク』【争点:アベノミクス】

環太平洋連携協定(TPP)の18回目の拡大交渉会合が15日、マレーシアのコタキナバルで始まった。楽天はこれに先駆け、同社の展開する参院選特集2013で、TPPに関するマンガの掲載を介している…

TPP参加で、GDP増加は10年で2.7兆円?一方で手術費が200万円になる懸念も!?ーーー。

環太平洋連携協定(TPP)の18回目の拡大交渉会合が15日、マレーシアのコタキナバルで始まった。楽天はこれに先駆け、同社の展開する参院選特集2013で、TPPに関するマンガの掲載を介している。参院選に関する漫画コンテンツ「選挙に行きたくなるマンガ」の第3弾、『いまさら聞けない!TPPのヒミツとリスク』だ。

この漫画では、TPPに参加する際のメリットとデメリットを紹介しているのだが、難しく、そして細かくなりがちな内容を、コンパクトにまとめている。

例えばTTPの仕組みについては、

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「太平洋に面した参加国同士なら、関税も無くし自由な貿易ができるようになるって事ね?」

サバサバしてノリが良いロック好きキャラクターの苗場愛音(なえばあいね)が噛み砕いて説明する。

しかし、愛音は続けて問う。

「聞こえがいいけど、それ、誰のルールで合わせるの?」

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最初にTPPを立ち上げたのはシンガポール、ニュージーランド、ブルネイ、そしてチリの4カ国。しかし、2012年に参加したアメリカが主導権を持っていると、アラレちゃんのような風貌の美空葵が答える。

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マンガでは、TPPルールの適用によって想定されるメリット・デメリットの例が紹介されている。

例えば、メリットとされる内容には「日本企業の海外進出が進めやすくなる」や、「日本のベンチャー企業が海外投資家から投資を受けやすくなる」等が挙げられている。

いっぽう、デメリットには、「公共事業に海外の企業も参入できる」、「医療費が上昇する恐れ」などの例が挙げられている。

また、マンガでは触れられていないが、TPPでは著作権なども議論されるといわれている。

非親告罪化」と呼ばれる著作権関連の議論では、現在日本の法律では著作権者の告訴なしに警察や検察が動くことができないが、TPPによって「非親告罪化」されれば、著作権侵害は第三者による通報をきっかけにして、警察の独自判断で摘発できるようになる。そうなれば、マンガやアニメなどの二次創作作品が検挙される恐れがあるのではないかという懸念点も挙げられている。

日本のTPP交渉参加は、23日午後からの25日までになる予定だが、日本が諸外国とどのような交渉を行うのか、これらのメリット・デメリットを確認しながらニュースを確認すると、より理解が深まるであろう。

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