TPP閣僚会合で、日本のTPP交渉会合への参加が先月認められたが、7月に開催されるTPPの交渉に参加できるのは、ほんの数日ではないかという可能性がある。東京新聞は7月のTPP交渉への日本の参加について下記のように報じている。
TPPへの日本参加については九十日間の米政府と議会との協議期間が必要なため、正式に手続きが終了するのは七月二十三日となる。このため、開催日程によっては日本の参加も形式的にとどまる可能性がある。
(東京新聞 2013/5/1 14:00)
通常TPPの交渉会合は、10日程度の日程で開催されるが、7月にマレーシアで開かれる第18回のTPP会合については、米国の貿易情報専門サイト Inside U.S. Tradeによると、7月15日から25日に開かれる会議に日本が参加できることになったと報じており、もし仮に、23日から交渉に参加できるとしても、25日まで3日しかない。
西村康稔内閣府副大臣は、「たとえ数日しか参加できなくても交渉に参加したい」と語ったとしている。1回あたりのTPP交渉会議では、約200ほどの項目を議論するが、7月の交渉の殆どに、日本は参加することができない。
交渉参加国が目指す年内妥結にむけ、アメリカとメキシコは交渉加速について合意したばかりだ。日本がどこまで交渉に入り込む隙間があるのか、交渉の手腕が問われることになる。