[ワシントン 24日 ロイター] - 米上院本会議は24日、環太平洋経済連携協定(TPP)合意の前提となる「大統領貿易促進権限(TPA、通称ファストトラック)」法案の再採決を行い、賛成60、反対38で可決した。これにより、TPP大筋合意に向け大きく前進した。
上院は先月、貿易による失業者を救済するための措置を盛り込んだ「米貿易調整支援(TAA)」法案とTPAを束ね、一括の法案として可決した。ただ、下院でTAAが否決されたことから、今回上院ではTPAとTAAを分けて再採決することになった。
上院はこの日、TPA法案可決後にTAA法案も可決。TAA法案は下院に送られることになった。下院では、これまでTAAに反対していた多くの民主党議員が賛成にまわるとみられている。