トヨタ自動車は10月11日、高速道路における自動運転技術を発表。2010年代半ばまでに実用化する。
報道陣向けに、自動運転機能のデモンストレーションが首都高速道路で行われたが、この際、ドライバーがハンドルから手を離したことが、物議を醸している。トヨタは事前に国交省と警察庁から許可を得ていたが、その許可の解釈をめぐって、ズレが生じたことが原因という。ビジネスジャーナルが報じている。
トヨタ自動車が首都高速道路で「手放し自動運転」を実演したことに対して、国土交通省や警察庁が「完全な道路交通法違反。業界のリーダーとしてあるまじき行為だ」と怒っている。トヨタは10月7日から3日間、次世代技術をメディアに公開。その際にトヨタのドライバーがハンドルから手を放し、さらにアクセルやブレーキのペダルからも足を離して自動運転する様子がテレビで全国に放映された。トヨタは首都高速での実演許可を国土交通省や警察庁から得ていたが、その許可はあくまで人間が運転する際の補助機能として認められた「自動運転」であって、同省や同庁は、現行法に鑑みて公道上で運転者がハンドルから手を完全に放す行為を認めていなかったからだ。
(ビジネスジャーナル「警察庁と国交省が激怒!トヨタが首都高で“違法”自動運転を実演」より 2013/10/16)
自動運転については、9月に日産自動車が2020年までに実用化すると発表。Googleも開発に乗り出し、いずれも米国の公道ではない場所で実験しているという。
この報道をめぐって、ジャーナリストの佐々木俊尚さんが「イノベーションを阻害する」と国交省と警察庁の対応を批判。起業家の堀江貴文さんも「どういうマインドなんだろう?」とコメントした。一方、「トヨタの根回しに問題があったのでは」という意見も根強い。
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