こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日の臨時記者会見にて、豊洲新市場の「盛土問題」の追加報告がなされ、中西現副知事を含む8名に責任の所在があることが明らかにされました。
豊洲市場の盛り土問題で8人の責任者を特定、石原氏は「ほぼノー回答だった」と小池百合子知事
「小池知事の見せしめ人事だ」
「地下ピットに問題があるわけでもないのに、処分はやり過ぎだ」
という声がありますし、私自身も地下ピット案は盛土に対する改善であったと考える立場です。
それでも、
「都議会や市場関係者・都民に対して虚偽答弁・虚偽説明を行なってきた」
「誤った環境アセスメントを行い、それを黙認したまま進めようとした」
に対する責任は免れないと思います。処分の程度がわからないと最終的な判断はできませんが、責任が問われるのは止む得ないでしょう。
そしてこのレポートラインの頂点にいた石原慎太郎知事(当時)についても、これらの責任追及は当然に及ぶものです。
引退した人間に明確な処分を下すことは困難ですが、少なくとも都民や都職員・市場関係者の皆さまに誠実な説明責任を果たしていただく必要があると強く思います。
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このように都知事による原因究明・責任追及が進む一方で、それでは都議会は一体なにをしているのでしょうか?
秋の定例会は10月中旬で閉会しましたが、豊洲市場問題は最終日に「特別委員会」が設置され、閉会中も審議が続いていくことが確認されました。その特別委員会...
なんと、現時点で一回も開催されていませんし、開催予定も決まっていません。
かがやけTokyoを含む多くの会派が早期の開催を強く求めていますが、委員会の日程を決めるのは委員長権限です。もちろん委員長を務めるのは最大会派である都議会自民党ですが、
「(豊洲新市場を管轄する)経済港湾委員会との住み分けを検討する必要がある」
「決算特別委員会も開催中であり、日程調整が難しい」
などを理由に挙げ、特別委員会の開催を先延ばしにし続けています。これはあまりにも無責任な態度であり、職責の放棄ではないでしょうか。
「豊洲市場問題に対する第三者による調査機関を!」という声もありますが、そもそも都議会こそが都政に対する最大の第三者機関のはずです。ここで調査能力や監視機能を発揮せずに、いつ働くというのでしょう。
今日の報告書を受けて、その信憑性や妥当性の精査をしっかりと行うとともに、再発防止や現在の移転決着をどのように前に進めるかについて建設的な提案を行うためにも、特別委員会の早期招集は絶対です。
場合によってはこの特別委員会が発展して、百条委員会の設置へとつながることも考えられます。
すでに先週末には早期開催を求める申入書を提出したところですが、引き続き提案を強めていきたいと思います。
簡潔ながら、明日も委員会のため本日はこんなところで。
それでは、また明日。
(2016年11月1日「おときた駿オフィシャルブログ」より転載)