元秘書の男性を暴行したとして、埼玉県警は10月27日、22日の衆院選で落選した豊田真由子前衆院議員(43)を傷害と暴行の疑いで書類送検した。NHKなどが報じた。
朝日新聞は埼玉県警の捜査関係者の情報として、5月、同県内を走行していた乗用車内で、豊田議員が当時政策秘書だった50代の男性の頭を殴ったり、背中を蹴ったりしてけがをさせた疑いがあると報じている。
NHKによると、事情聴取に対し元議員は「手は上げたが、頭を殴ったのではなく肩をたたいた」などと説明したという。
豊田前議員から暴行や暴言などのパワハラを元秘書が受けているとの疑惑については、週刊新潮が6月22日販売号で、元秘書の証言を報じたのを皮切りに、秘書に対する前議員の声が収録された音源を相次いで公開した。
「このハゲーっ!」「違うだろー」「あたしが違うって言ったら違うんだよ!物事にはねえ!裏と表があんの! 」などという怒号が収められている。
秘書らしき男性が「もうすいません、叩くのは」と謝る声も収められていた。
疑惑が報じられた後、自民党を離党した豊田前議員は、議員を続行する意思を示し、22日投開票の衆院選に埼玉4区から無所属で立候補したが、落選した。