1月17日、兵庫県淡路市で、高速道路を走行中のツアーバスが蛇行運転を繰り返した。70歳の男性運転手は、呼びかけても明確な返事をしなかった。
乗客42人を救ったのは、40代の女性添乗員だった。
毎日新聞によると、バスは松山市を17日朝に出発し、兵庫県宝塚市で宝塚歌劇を観劇する1泊2日のツアー。愛媛県のバス会社が運行していた。
(ツアーを主催した)阪急交通社によると、バスは17日午前10時ごろ、神戸淡路鳴門自動車道で車線を左右にはみ出す蛇行運転を繰り返し、休憩で寄る予定だった室津パーキングエリアを通過。40代の女性添乗員が声をかけたが、運転手はハンドルを握って運転するものの、声を発しなかった。
(宝塚ツアーバス:蛇行運転、添乗員が約10分運転を補助 - 毎日新聞より 2016/01/20 11:41)
NHKによると、バスは5kmほど蛇行運転を続け、休憩に立ち寄るはずだった室津パーキングエリアを通過してしまった。40代の女性添乗員が運転手に声をかけたが、反応がなく、乗客から不安の声が上がった。このため、添乗員がハンドル操作をしたところ、運転手が気づいてバスを止めたという。
添乗員がハンドルの操作を助けながらバスは走り続けましたが、その後も複数回、蛇行しました。このあと、バスは室津パーキングエリアから15キロほど離れた淡路市の淡路サービスエリアで停車しました。蛇行運転は、合わせて10分ほど続いたということです。
(ツアー客乗せたバスが高速道路で蛇行運転 兵庫 NHKニュースより 2016/01/20 14:24)
運転手は観光バスの運転歴が45年のベテラン。「記憶がない」と話しているという。
テレビ朝日によると、乗客にけがはなかった。運転手は健康診断や出発前の確認でも体調不良は見受けられなかったという。
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