9月6日午前3時8分ごろ、北海道胆振地方を震源とする地震があり、震度6強を観測した。
厚生労働省によれば、午後1時時点で札幌市をはじめとする10以上の市や町で断水が起きているという。断水している戸数については、多くの市と町で調査中だが、確認できた地域だけで2239戸に上る。
揺れの大きかった安平町、厚真町では全戸で断水中だ。
突然の断水でトイレの流し方さえもわからない、という不安な住民も多いのではないだろうか。
排水管が破裂していないかなどの安全を確認した上で、トイレを利用する際に注意すべきポイントを紹介する。
TOTOの見解は?
大手トイレメーカー「TOTO」は公式サイトで、断水や停電などの緊急時のトイレの流し方について、対応方法を案内している。
結論は「バケツ等に水をくみ、直接便器内へ流す」だ。
災害発生時には、排水配管が破損していないか確認した上で、以下の手順でトイレを流すのが良いという。
(1)便座・ふたを上げる
(2)バケツ1杯分(6~8L程度)の水を、水飛びに注意しながら一気に流しこむ
(3)さらに静かに3~4Lの水を流す
(4)排水管の途中に汚物が停滞する事を防ぐため、2~3回に一度は、多めの水(10~12L)を流す
※使用しているトイレの種類により、水の量は多少異なる。
なお、イラストでは「便器ボウル面中心をめがけて勢いよく流す」、新聞紙やぞうきんを敷くというアドバイスも記された。
「タンクへ直接水を入れることは避けてください」
6月の大阪地震の際には、Twitterで「タンクに水を入れるかどうか」について議論が分かれていたが、TOTOは「避けてください」と明記。
タンク内の水だけでは、流すための水が不足してしまい、洗浄不良や詰まりの原因になってしまう可能性があると記載した。
トイレの種類によってはタンクまわりに電気部品があるため、水がかかって故障する恐れがあるという。
また、お風呂の残り水をタンクに入れると、水中の髪の毛などがタンク内部の部品にひっかかってしまう可能性を指摘した。