東京都知事選の投開票(7月31日)を前に、メディア各社が序盤の情勢調査の結果を発表した。
小池百合子氏と鳥越俊太郎氏が競り合い、増田寛也氏が追う
という表現で共通している。
産経は、
小池百合子氏が一歩リードし、鳥越俊太郎氏と増田寛也氏が急追する展開
と表現した。
各社とも情勢調査で得られたデータに独自の取材結果を加味しており、順位などは変動している可能性がある。また、各社とも多くが態度を未定にしているため「今後、情勢が変動する可能性もある」と留保している。
■年代別の傾向は
毎日新聞は年代別の支持傾向を紹介している。それによると、
小池氏は「50代以下の女性に幅広く浸透し、40代は男女とも支持」、
鳥越氏は「60代女性や70代以上を中心として、高齢層に人気が高い」、
増田氏は「30代で一定の支持を集めている」
という。
■保守分裂の影響は
今回は自民党衆院議員の小池百合子氏(64)と、自民党東京都連が擁立した元総務相の増田寛也氏(64)が立候補し、17年ぶりの「保守分裂」選挙となった。
共同通信の調査では、
小池氏は「自民支持層の3割強を取り込」んだとした。
増田氏は公明支持層をまとめたが「自民支持層を3割ほどしか固められていない」
としており、分裂選挙の影響が表れている。
野党4党(民進・共産・生活・社民)統一候補のジャーナリスト、鳥越俊太郎氏(76)は「民進支持層と共産支持層の6割近くを固め」たとした。しかし日本経済新聞は、民進支持層の「約2割が小池氏に流れた」として、支持母体の連合東京が自主投票を決めた影響などを指摘している。
■無党派層の動向は?
日本経済新聞によれば、1100万人を超える都知事選の有権者は「支持政党なし」が全体の4割で、政党別支持で最大を占める。
無党派層の支持動向は「小池氏と鳥越氏が約2割で拮抗し、増田氏は約1割で後れを取る」という。
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