日本を代表する電機メーカー「東芝」が8月1日、1949年の上場以来初めて東証1部から2部に降格した。
アメリカでの原発事業の巨額損失で3月末に負債が資産を上回る債務超過に陥ったため、東証の基準に抵触したのが原因だ。
毎日新聞によると、東証は東芝が提出した財務書類に基づき、3月末時点で債務超過だったと判断した。2018年3月末までに債務超過を解消できなければ、上場廃止になる。
東芝は2部降格で東証1部の上場約2000社の中から代表的な225の銘柄を選んで算出する「日経平均」からも外れる。ニュースイッチによると、東芝は長らく電機業種の代表銘柄だったが、1日からはセイコーエプソンが採用される。
東芝は洗濯機やテレビなどの家電からPC、原子力発電事業まで手広く扱い、長く日本経済を支えてきた。しかし、2015年春に不正会計問題が発覚して株価が急落。その後、2016年12月にアメリカでの原発事業の巨額損失が判明して再び急落していた。
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