焼き鳥専門の居酒屋チェーン「鳥貴族」のメニュー価格が、28年ぶりに値上げされることになった。フード・ドリンクの全てが税抜き280円だったが、10月1日午後3時から同298円に値上げされる。
鳥貴族は値上げの理由を「原材料や人件費など様々なコストが増加」したたために、「もはやコスト上昇分を吸収しつつ現行価格で高価値な商品とサービスの提供を続けることは難しい」と説明している。
ニューズウィーク日本版によると鳥貴族は、イタリアンレストランや焼き鳥店を経験した大倉忠司さんが1985年に東大阪市で創業した。関西、東海、関東のみで展開し、2017年5月末現在の店舗数は、直営店とフランチャイズチェーン店の合計で541店だ。
同誌で、全品280円のこだわりについて営業を統括する山下陽・取締役が以下のように話していた。
これは、大倉が創業翌年より始めた250円均一という料金形態に端を発し、消費税が導入された1989年に280円へ値上げして以降、28年にわたり守り続けている、弊社のこだわりでありチャレンジなのです。
■外食産業で値上げ相次ぐ
外食産業では人手不足の影響でアルバイトの賃金などの人件費が上昇していることに加え、天候不順で野菜の仕入れ価格も上昇しているため、メニューを値上げする動きが相次いでいる。