7月31日に投開票された東京都知事選で、敗れたジャーナリストの鳥越俊太郎氏はテレビ東京系の「池上彰のニッポンの大問題～都知事選スペシャル～」には出演せず、司会の池上彰氏との「対決」は実現しなかった。当選した小池百合子氏だけでなく、増田寛也氏陣営からは自民党総裁特別補佐の下村博文氏が出演して池上氏の厳しい質問に応対したにも関わらず、鳥越氏陣営からは誰も出演せず、Twitter上などでは「逃げた」との批判もあった。

31日午後8時、報道各社はいっせいに小池百合子氏の当選確実を報じた。一方で、約10分後、鳥越事務所から中継リポートした同番組の相内優香アナウンサーは、、鳥越氏に対して「池上さんと鳥越さんの中継のリクエストは出しているのですが、今のところちょっと難しいと言われております」と伝え、池上氏は「本人は出てくるのに、中継で私の質問は受けないということのようですね」とチクリ。

その後、鳥越氏は、午後8時20分ごろに事務所に姿を現し、「基本的には私の力が及ばなかった」と支援者らにあいさつした。その敗戦の弁を述べる様子は番組でも報じられ、その後、鳥越氏は事務所で報道各社がまとまっての記者会見には応じていたが、池上氏番組での一対一の質問は最後まで受けなかった。期待された、ジャーナリスト同士の「対決」は実現しなかった。

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