南太平洋のトンガ付近にある火山島で発生した大規模な噴火について、トンガ政府が1月18日、初めて声明を出し、被害状況などを明らかにした。最大15メートルの津波が発生し、これまでに3人の死亡が確認されたという。
3人の死亡を確認、水が汚染
噴火により海底ケーブルが切断され、ネット通信が困難になっていることから、声明はオーストラリアの在トンガ高等弁務官事務所が代表して公開した。
声明によると、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島の西岸などに、高さ15メートルにもおよぶ津波が押し寄せたという。
発表内容の概要は以下の通り。
- 高さ15メートルにおよぶ津波が発生し、トンガタプ島の西岸、エウア島、ハアパイ島に到着した
- 噴火によって海底ケーブルが損傷し、国内外の通信が遮断されている
- 光ファイバーケーブルの損傷により、インターネットはダウンしている。復旧作業が進められている
- これまでに3人の死亡が確認された。アタタ島とアハウ村で捜索、救助活動が行われ、英国人1人の死亡を確認した。また、65歳の女性、49歳の男性が亡くなった。負傷者も多数報告されている
- 住宅が壊滅している島もあり、甚大な被害が報告されている
- 火山灰で水が汚染されており、政府は安全な飲料水の確保に努めている
駐日トンガ王国大使館もTwitterで、同様の声明を投稿している。