富岡製糸場が世界遺産登録へ 文化庁も歓喜「パーフェクトに近い」

文化庁は4月26日、群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」を世界遺産に登録するよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が勧告したと発表した。
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Imasia by PIXTA

文化庁は4月26日、群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」を世界遺産に登録するよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が勧告したと発表した。時事ドットコムなどが報じた。

6月15日からカタールのドーハで開かれる世界遺産委員会で、勧告通り決まる見通し。

正式決定すれば、国内の世界文化遺産は昨年登録された富士山に続き14件目、自然遺産を含めると18件目。近代の「産業遺産」が登録されるのは国内初となる。

(時事ドットコム「富岡製糸場、世界遺産へ=諮問機関が登録勧告-6月正式決定・ユネスコ」より 2014/04/26 07:10)

政府がユネスコに提出した推薦書では、西欧からの最新技術を導入して明治5年に設立された国内初の官営の製糸工場である富岡製糸場やその周辺の養蚕関連施設など4施設で構成。「世界の絹産業の発展と絹消費の大衆化をもたらした」と説明している。

今回の勧告は4種類あるうちの最も評価が高いもので、イコモスが登録を勧告すれば通常、世界遺産委員会でそのまま決定されるという。

勧告には(1)登録(2)追加情報の提出を求める「情報照会」(3)登録延期(4)不登録-の4種類がある。イコモスが登録を勧告すれば通常、世界遺産委員会でそのまま決定される。

(MSN産経ニュース「富岡製糸場が世界文化遺産登録へ 富士山に続き国内14件目」より 2014/04/26 03:07)

文部科学省では26日早朝から記者会見をした文化庁幹部は、「パーフェクトに近い」「うれしくて眠気も吹き飛んだ」と喜びを語ったという。

一報が届いたのは26日午前0時20分。既に退庁していた文化庁担当者の携帯電話が鳴り、外務省から「登録勧告」の吉報を告げられた。「想定外に早かった」という結果を受けて文化庁職員は庁舎に急行し、午前5時から慌ただしく記者会見が始まった。

文化庁の高橋宏治記念物課長は「われわれの主張がその通りだと認められ、非常に高く評価してもらった」と笑顔で話した。

(47NEWS『登録勧告の吉報に文化庁も歓喜 世界遺産、「眠気も吹き飛んだ」』より 2014/04/26 10:23)

富岡製糸場では26日朝からボランティアガイドや地元の商店街の関係者など約200人が集まり、勧告を祝う式典を開かれた。富岡市の岩井賢太郎市長は「イコモスの勧告が完璧な形で報告されてうれしい」と述べたという。

式典では「祝・イコモス登録勧告」と書かれた横断幕が掲げられ、富岡市の岩井賢太郎市長が「イコモスの勧告が完璧な形で報告されてとてもうれしい。これからも市民の皆さんと協力して6月の正式登録に向けて頑張っていきたい」とあいさつしました。

そして集まった人たちが全員で万歳三唱をして、世界遺産の登録に大きく近づいたことを祝いました。

(NHKニュース「富岡製糸場が世界遺産へ 地元でバンザイ」 2014/04/26 9:00)

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