東京都の舛添要一知事は7月29日、BSフジの番組に出演し、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックの会場計画について、トライアスロン会場を変更する可能性を示唆した。トライアスロンは東京・港区のお台場海浜公園で実施が予定されているが、ヘリコプターなどが会場上空を飛べないという。FNNニュースなどが報じた。
舛添都知事は「トライアスロンで泳いでいるのを、お台場の海からこう泳いで撮りますか。上から写すしかない。羽田は航空管制地域で飛べません」と述べた。(中略)撮影用のヘリコプターなどが上空を飛ぶと、会場に近い羽田空港の飛行機の運航に支障が出るおそれがあると指摘し、会場を変更する可能性を示唆した。
(FNNニュース『添都知事、東京五輪のトライアスロン会場を変更する可能性を示唆 BSフジ「PRIME NEWS」で』より 2014/07/30 00:18)
舛添知事は29日夜、テレビ朝日の取材に対しても「(撮影用)ヘリと羽田に離発着する飛行機がぶつかったら許されない。そういうことが、招致の時になぜ議論されなかったんですか」と計画の甘さに怒りを示した。
なお、お台場の海は水質が国の基準を十分に満たしていないことなどから、ふだんは海水浴が禁止されている。港区は都と連携して水質の改善に努めることにしており、26〜27日の2日間に限定して、海に顔をつけないことを条件に一部が特別に海水浴場として開放されたばかりだった。
会場の見直しではトライアスロンのほか、カヌー・スラロームの会場を「葛西臨海公園(江戸川区)」から隣接地へ、江東区に新設予定だったバドミントンの会場は新設をやめて調布市の「武蔵野の森総合スポーツ施設(仮称)」へ、バドミントンと同じ施設で実施予定だったバスケットボールは「さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)」へ、江東区に新設予定だったセーリング会場は新設をやめて千葉市の「稲毛ヨットハーバー」へ、それぞれ変更を検討している。
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