2月22日に行われる東京マラソン2015には、年に一度、3万人を超えるランナーが参加する。そして家族、友人、マラソンファンなど、多くの人たちがそれぞれの想いを胸に沿道からランナーを応援する。
(c)東京マラソン財団
2013年から「挑戦する人を応援する」というコンセプトのもと東京マラソンに協賛してきたアメリカン・エキスプレス。今年は、「応援」が生み出す力に着目し、「チア・ステッカー」を通じて、東京マラソン2015に携わるすべての人を盛り上げている。東京がひとつになるこの日、「応援」によって、沿道に立つ人とランナーが一緒に盛り上がり、忘れられない思い出をつくる。
■「応援」でつながる東京マラソン2015
完走を目指すランナーは、前を走るランナーの背中を見ながら、ひとり孤独に42.195キロを走りつづける。沿道で応援する人たちだけでなく、ランナー同士もエールを送り合うことができれば......。そんな想いから、アメリカン・エキスプレスは、ランナーが背中に貼り応援できる「チア・ステッカー」を考案した。
「チア・ステッカー」キャンペーンでは、ランニング・ステーションやFacebookやTwitterなどのSNSを通じて「応援メッセージ」を公募。寄せられたメッセージの中から、東京マラソン2015でランナーに届けたい「応援メッセージ」を、一般の人たちに投票で選んでもらったという。
一般投票で選ばれた「応援メッセージ」には、「沿道からランナーに投げかけたい」、「ランナーが投げかけてもらいたい」そんな想いが込められている。アメリカン・エキスプレスはランナーや応援する人たちがひとつになるメッセージを届けるため、東京マラソンEXPO2015のアメリカン・エキスプレスのブースで、それらの応援メッセージを「チア・ステッカー」として配布する。
今回は、この「応援」の持つ力について、走り幅跳びの日本記録保持者として、アジア大会優勝ほか、国際大会の大舞台に挑戦してきた井村久美子さんに聞いた。
井村さんは今、三重県鈴鹿市のイムラアスリートアカデミーで子供たちに陸上を教えている。日本メンタルトレーナー協会の代表理事として、一流アスリートとしての経験を活かし子供たちの夢を応援している。
■「挑戦」の原点は、父の褒め言葉「久美子、お前天才だな!」
小学2年生で陸上を始めた井村さん。試合に出る機会もなかった頃、井村さんをやる気にさせたのは、父の言葉だった。1ミリでも1センチでも記録を伸ばすと、父はいつも「久美子、天才だな!」「お前はすごい!」と褒めてくれたのだ。
「そうすると楽しくなって、じゃあ難しいこともやってみようかな......と思いますよね(笑)。練習してできるようになって、父が褒めてくれて、自分から、意欲を挑戦に変えていく。このサイクルで上達していけたことは、自分の原点になっています」
■日本記録更新、目標の先に見つけた"挑戦するために大切なこと"
父と二人三脚で練習した井村さんは、走り幅跳びで頭角を現す。順調に記録を伸ばし、2006年春、25歳のときに日本新記録となる6メートル86センチを記録。アジア大会で優勝後、夢だった4年に一度の大舞台も経験した。
一方で、いつしか第一人者として記録や結果を求められる立場になり、新たな意欲に悩むことになったという。そんな井村さんは2010年、メンタルトレーナーの浮世満理子さんと出会いによって大きな転機を迎える。
井村さんは、初対面の浮世さんに「幅跳び、どういうところが楽しいんですか?」に問いかけられたことで、「跳んだ瞬間の空中を蝶々みたいに舞っているときが、開放感があって楽しい」と感じていたことを思い出した。
「日本記録を跳んで、夢だった国際大会にも出て、目標達成という意味では、どこか空虚感がありました。そんななかで、楽しい原点を認めて応援してくれる人ができて、もう一度意欲的になれました」と井村さんは笑った。
■子供たちにエール「挑戦したら、できるようになる」
井村さんが今、子供たちに陸上を教えているイムラアスリートアカデミーの練習は、少人数の約12人。運動の苦手な子や全国トップレベルの子が、みんな一緒に練習する。「必ず一人ひとりと話すようにしています。私たちは言葉がけとして『挑戦したらできるようになるから頑張ろうね』とか、ちょっとでもできたら『すごいね!』って褒めるようにしていますね」
練習の前には、どの子供たちも「今日頑張る目標」を練習ノートに書いて、みんなの前で発表するようにしているという。
「子供たちが、自分で考えて自分の意見がいえるようになるんです。ノートに書くと、自分の目で見るし、言葉にすることで自分に言い聞かせることができます。毎日やると『今日は下の子がいるから、ちゃんと教える』とか、他の子への優しさの言葉も出てくるようになるんですよ」
「どの子も、好きなものに共感して、意欲を持たせれば、平等に伸びていく」と井村さんは微笑む。新幹線になりきって走る子供もいるそうだ。「私が長く競技を続けてこられたのは、父が教えてくれた"楽しい"が原点です。子供たちにも、陸上の楽しさを伝えていきたいですね」
自分なりの目標を持つこと、そして、それを周囲がうまく「応援」しサポートしてあげることが、「挑戦」にとって大切なのだ。井村さんは毎日、子供たちと一緒に練習し、走り幅跳びを跳びつづけている。
■東京マラソン2015の楽しみかた――とっておきの声援は?
ついに開催が目前にせまった東京マラソン2015。ここでも多くの「挑戦」が繰り広げられるに違いない。最後に井村さんに、ランナーとして、そして応援するサポーターとして、大会を楽しむコツを聞いた。
沿道やテレビなどで観戦するサポーターにとって、「ランナーに声援を送るのも楽しみのひとつですよね」と話す井村さん。選手としての経験から、とっておきのエールを教えてくれた。
「ランナーには、声援を聞きながら走りたい人もいれば、自分まっしぐらの人もいると思うんですけど、『頑張れ〜!』もいいですが『楽しんできて』という声がけの方がうれしいのかなと。私もそうでしたが、スポーツ選手には『頑張ってるよ、どうやってもっと頑張るの?』みたいな経験もあると思うんです」
「一生懸命走っている人には、『思い切って行ってこい』とか『楽しんできてね』とか、そんな言葉もすごくいいのかなって思います」
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アメリカン・エキスプレスのキャンペーンで、多くのランナーや応援者が選んだ「応援メッセージ」は、どのような言葉だろうか。アメリカン・エキスプレスが配布する「チア・ステッカー」を、東京マラソン2015で見つけてみるのも面白いかもしれない。
応援の仕方は色々あるだろう。沿道からランナーに熱いエールを送ったり、ランナーもアメリカン・エキスプレスが用意した「チア・ステッカー」を背中に貼って、後ろを走るランナーにエールを届けるのもいいだろう。「応援」を通じて多くの「挑戦」をサポートし、年に一度の一大イベントを盛り上げてみてはどうだろうか。
【関連リンク】
・東京マラソン2015のランナーのみなさまへ
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