山本太郎氏、都知事選に参戦「名護は市民が意思表示した。東京はどうだ」

山本太郎が、都知事選でも動き出した――。2月9日に投開票される東京都知事選に向けて、都内各地で演説を始めた。特定の候補者を応援するのではなく「投票に行こう」と呼びかけ、投票率を上げる目的だという。山本氏が投票率を上げるのは、なんとしてもこの都知事選で、安倍政権に対抗できる候補を、都知事に当選させたいという思いからのようだ。
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山本太郎が、都知事選でも動き出した――。

山本太郎参議院議員が、2月9日に投開票される東京都知事選に向けて、都内各地で演説を始めた。特定の候補者を応援するのではなく「投票に行こう」と呼びかけ、投票率を上げる目的のものだ。山本氏が投票率を上げるのは、なんとしてもこの都知事選で、安倍政権に対抗できる候補を、都知事に当選させたいという思いからのようだ。

「安倍政権は、かなり暴走しています。何から何まで強行採決。自分たちの、やりたいようにやるのが安倍政権の実態です」

山本氏は1月29日、昼の銀座で声をはりあげた。山本氏は、安倍政権が先の国会で、数々の法律を強行採決によって成立させたと非難。さらに、現在開催されている国会でも、強行採決で様々なことが決められるのではないかと懸念する。そのなかには、集団的自衛権のほか、TPPなどにおける外国人労働者を認める規制緩和などもあるという。

「残念ながら、命に関係のあることであっても、お金にならなければ法案として通らないという状況です。

 

一方で、お金につながるような、大胆な規制緩和、商売が悪いと良いません。お金儲けが悪いとは言わない。しかし、その規制緩和の先にあるものは、労働者に対するしわよせなんですよ。

 

規制緩和によって外国人労働者が日本に入ってくる状況など、今のあなたの仕事が奪われるかもしれない状況を、安倍政権は平気でつくりあげようとしている。

 

自分たちの首が締まっていくと感じる瞬間が、今後もっともっと起こると思います。それぐらいの規制緩和がどんどんおこなわれている」

この安倍政権にブレーキを掛ける方法として、山本氏は選挙で抗う方法が、一番の正攻法だと説く。安倍政権の政策にノーという人を増やすことで、安倍首相に抵抗できるという。

山本氏が安倍首相にノーを突きつけたい政策の一つは、原発エネルギーの推進だ。山本氏は「今回の都知事選の争点は、脱原発だと言われています」と何度も繰り返し、脱原発を訴える。

「僕たちはもう大丈夫だという幻想を、メディアからあたえられて生活している。

世界最高水準の安全性でを持って原発を再稼働させると言っている。

どの口が言っているのか。

レベル7の原発事故が3回起きた。しかし、いまだに収束方法は誰もわからないのです」

山本氏自身は、応援する候補者名を表明していない。しかし、少しでも得票数を上げるには、投票率を上げなくてはならない。それで山本氏は演説で、投票に行こうと呼びかける。というのも、今回の都知事選では、投票率を下げる要因が複数あるからだという。

「このままではこの都知事選、投票率があまり芳しくありません。前回(2012年)の都知事選は60%を超える投票率でしが、これは、衆議院選挙と同時に行われたからです。

 

今回はこの寒さ。そして、都知事選の前の2月7日にソチ・オリンピックが始まってしまえば、人々の頭のなかから、都知事選というものがどんどん消されていくんです。

 

安倍政権にブレーキをかける人が必要なんです。

 

友だちを誘って、投票に行っていっていただきたい。10人の無関心の人たちに、お話してもらえませんか。1人で行くのではなく、2人、3人、4人、5人、多くの人を誘って、行ってもらえませんか。

 

日本の未来を左右する、大切な選挙なのです。どうかみなさん、投票に行ってください」

今回の都知事選では、脱原発を主張する政党や市民団体などが模索していた宇都宮健児候補と、細川護煕候補との一本化はならなかった。そのため山本氏は、「脱原発」を掲げる候補の票が分散し、共倒れすることを懸念しているとみられる。

なんとしても、投票率を挙げ、安倍政権にブレーキをかけたい。国会議員をあと3年間替えられないのなら、地方選から安倍首相に抵抗しよう。そのための直近の機会が、東京都知事選なのだと山本氏は訴える。

「記憶にあたらしいこととと思いますが、沖縄の名護市長選では、市民派が圧勝したんです。札束でほおを叩いて、名護に基地を移させろという話だった。

 

しかし、住民の圧倒的な反対で、それは避けられた。

名護の市民たちはそこではっきり意思を表明したんです。

 

東京都はどうだ。

東京都民はこの都知事選、誰に対して投票するんだ」

【※】2月9日の東京都知事選の投票率について、あなたはどのように予測しますか。ご意見をお寄せください。

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