菅義偉官房長官は23日午前の会見で、この日告示された東京都知事選挙に関連して、「都民は具体策のないスローガンだけの選挙にはうんざりしている」と語り、「脱原発」を主張して出馬した細川護熙元首相の動きを強くけん制した。
菅官房長官は都知事選の争点について「関心が高いのは介護、医療、社会保障。さらに景気、雇用。また2020年の東京オリンピック、エネルギー政策など総合的な問題のなかで候補者がそれぞれどのように進めていくか。具体的なことを議論し、そこから(都民は)選択していきたいのだろう」と指摘。
「脱原発でも、どのようなかたちで進めていくか具体策を示した中で議論されるべきだ。(細川元首相は)昨日の会見で有識者会議を開くと言ってたが、そういうことでなく、そういう政策を掲げるなら、具体的にどのような手続きをもって進めていくのかを都民は知りたいのだと思う」と語った。
[東京 23日 ロイター]
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