2020年のオリンピック開催時に、東京ビッグサイト(江東区)での開催が危ぶまれていた世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)」に、朗報が届いた。
ビッグサイトは、オリンピックのプレスセンターが設置され、国内外の報道拠点として使われる予定だ。そのため2019年4月から大会後まで順次一般向けに使えなくなることが問題になっていた。そこで東京都は2月23日、代替施設として、ビッグサイト近くの都有地に仮設展示場を設ける方針を示した。朝日新聞デジタルなどが報じた。
仮設施設は、りんかい線東京テレポート駅近くに整備する。現在は臨時駐車場として使用している都有地の一角だ。展示面積は、ビッグサイトの3割に当たる約2万4000平方メートルになる予定、利用期間は2019年4月から2020年3月までの1年間となっている。このほか、ビッグサイト内に都が新設する「西拡張棟」の完成予定も2019年12月末から、この年の6月に前倒しする。こうした措置で大会準備で2019年4月以降使えなくなる展示面積のうち9割を補えるという。
産経ニュースによると、展示会主催者から、これまで「経済活動が停滞する」「2年連続で展示会に使えない事態は避けてほしい」と要望が出ていたという。
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