東京生まれサンフランシスコ育ちの僕が37歳で長野に移住して気づいたこと。

子供が生まれるのを機に一大決心をして東京を出た。
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こんにちは、岡です。

長野の諏訪に移住して早4ヶ月。

子供が生まれるのを機に一大決心をして東京を出た。

僕は東京で生まれて3歳でアメリカのサンフランシスコに移住しヒップホップと多人種にまみれながら育ち、中学で日本に戻ってからの3年間は暗黒のいじめ時代を過ごし、15歳でハードコアパンクに出会ってライブハウスでモッシュピットの渦の中で悟りを開いて、16歳で米軍基地に友達を作りに出かけてからは米兵と毎日のようにクラブ通いをしながら高校を卒業し、大学生になる頃に民族楽器を始めてヒッピーを目指すべく怪しい団体を設立した。その後、母ちゃんのガンや爺ちゃんの認知症をきっかけに福祉の世界で働き始めて、働いているうちに我が国ジャポンの障害者や高齢者や子供達を取り巻く無限の課題に気づいてNPO法人Ubdobeという法人を立ち上げて医療福祉とエンターテインメントとテクノロジー界隈の事業を展開しているわけでござる。

そんな僕が37歳で長野に移住する決意をするとは誰も思わなかっただろう。家族もびっくりだ。きっかけは自分の子供が生まれるので、東京の臭い空気を吸わせながら育てたくないなと思ったのがきっかけだが、結果的に自分自身にとって今までにないメリットをたくさん得られたのでここで共有したいと思う。

【長野に移住して気づいたことと得たこと】

⑴ 血圧が下がった

これマジですげーびびったし原因は不明なんだけど、血圧を毎週測ってみるみるうちに下がったのだ。多分、家で飯を食う機会が増えたから&酒を飲まなくなったからだと思うんだが、この下がり方は嬉しいよね。2ヶ月でこれ。

I度高血圧⇒正常高値血圧⇒正常血圧

⑵ スーパーが宝石箱だって気づいた

奥さんの妊娠から必然的に始まったお料理生活。野菜と肉と魚のバランスを考えながらやったこともない料理をクラシルやクックパッドを活用しながら挑戦する。皿洗いだって掃除だってほとんどやってこなかったけど今ではそれが楽しい。そしてなんといっても買い物!スーパーマーケット!最高だよ。今日と明日は何を作ろうかなーを想像しながらスーパー回ってると、かける曲を探してまわるDJがレコード屋にいる気分になってくるんだ。野菜と肉と魚がそれぞれジャンルで、産地や農家さんがそれぞれアーティスト的な感覚。本当に素晴らしいね農業と漁業。人間の生活を支える砦だ。リースペークト!

⑶ 37年続くアトピーが改善した

鍋料理、鶏ガラスープ、野菜たっぷりパスタなどに挑戦しつつ、夕飯の前にほぼ毎晩18:00に子供を風呂に入れる。今まで住んでた東京の家は湯船が狭すぎて僕みたいな図体がでかい奴には縁遠かったし風呂の価値がわからなかった。ところがどうでしょう。毎日風呂に入れるのも楽しいうえに、なんだかアトピーまで良くなって来たのだ。シャワーのみでは実現できない風呂にじっくり浸かって水分を肌に浸透させるという行為がよかったのか、シンプルに浸かっている水自体の水質が良いのか分からないが、37年間ほぼ毎日つけ続けてきたステロイドを、ほぼ付けなくなったのだ。保湿剤は塗っているけど、ステロイドはマジでほとんど付けない。僕にとっては奇跡に等しいのだ。

⑷ 畑を年間2000円で借りた

えーっと、2000円だよ。年間ね!凄くない?長野ぱないっす。スーパーで農業と漁業の素晴らしさを垣間見てからは人間の生活の根本である食に凄く興味が出てきている。そのさらに根幹を担う野菜。そのさらに根幹を担う土と水と光。もうこれは自分でやってみるしかないなと思い契約しました。俺が育てたいのはニンニク、ニラ、ネギ。なんでって好きだから。全部臭い系。んで水とかやらなくても雨の恵みと地中の水分で野菜は育つんだって!凄すぎる。

⑸ 気づいたら痩せてた

東京では毎晩2時とか3時くらいに帰るような生活をしていたんだ。仕事して酒飲んで夜中にラーメン食っての繰り返し。それが一切なくなり、酒は一滴も飲まない。夜中ラーメンもない。それだけで5キロとか痩せたんだけどw

今までの生活が信じられないよ。何を求めてたんだろう。

⑹ お金が貯まるようになった

これは田舎暮らしの特権だね!本当に気づいたらって感じで、貯めようとも思ってないのに。子供ができて出費は増えているにも関わらず、家賃は大幅に下がって前よりも快適な家になり、駐車場代は3000円。東京いた時は駐車場代で50000円かかってたからね!ありえないね。こっちだったら家借りれちゃうよ。

⑺ 趣味にかける時間と金が大幅に増えた

僕はたまにDJをするのでレコードを買う。今はCDという媒体はほぼ買わず、Spotifyと連動させてデジタルDJをiphoneアプリでやるか、レコードでターンテーブル使ってやるかのどちらか。もちろん長野の家の近くにはレコ屋はない。けどインターネットって素晴らしいですね。日本だけでなく世界各国からレコードを買える時代。やっぱレコードなんだよねー音は。圧倒的に深みとベースの響きが違う。最近は週一でレコードが家に届く。それもこれもお金の残金が増えたから。全部レコードに使っちゃおう。

⑻ 早寝早起きの習慣がついた

これは子供がいる人ならわかると思うけど、とにかく子供が中心の生活。そしてそれが全然苦じゃない。もちろん奥さんが夜中に起きて授乳とかオムツ交換とかしてくれるから成り立つのだが、全然苦じゃない。今までだったら11:00に目覚めて午前4時に寝るような生活だったけど、今じゃ22:00くらいに眠くなって8:00起きで全然いけちゃう体になった。目覚ましは子供の泣き声。これが意外と心地いい目覚めなんだ。

⑼ 仕事のビジョンが明確になった

やはり生活の質が向上すると身体も脳内も変わるんですね。僕は今三つの法人の代表なので、次の次の次くらいの展開を考えるのが仕事なのですが、東京を離れ、細かい業務はすべて社員に任せて、僕はビジョンに集中できる状態を手に入れた。これはすべて現場で頑張ってくれる社員のおかげだし。その社員がもっと楽しく意義があって面白い仕事に取り組めるように

法人自体を次の次元に底上げして行きたいと思っている。あとさー、電車乗らないってのも良い要因の一つかな。満員電車マジでやばいよね東京。あれ乗らないだけでも相当なストレス軽減になるよ。

⑽ 人生に必要なのは命だけと気づいた

子供が生まれ、野菜の大切さを知り、よく寝て、爽やかに活動する。もう最高じゃんって感じなのですよ。自慢じゃなくてね、俺が気づいた話をしたかったの。なんで今まで気づかなかったんだろう?気づけなかったのかな?何に追われていたんだろう?疲れるまで働いて酒飲んでラーメン食っての繰り返しを俺は37歳でやめてよかったと思う。やめなかったら数年で病気になって死んでいたかもしれない。まだまだ生きたいよ。生きたいから生きる。人生に本当に必要なものってそう多くはないんだなって気づいたよ。そのすべての基本が命!子供がそれを教えてくれたんだ。感謝しかない。俺を生かしてくれてありがとうございます。

まとめ

ここまで読んでくれた方はもうお気づきかと思いますが、上記のように箇条書きにしているけれども、すべてが繋がっているんです。

移住を促進したいわけじゃないけど、今はインターネットとiphoneとかタブレットがあればできちゃう仕事ってたくさんあって、実際に今僕は基本的に15:00-18:00しか仕事してないうえに土日は友人や家族との時間に充てています。そんな風なライフ&ワークスタイルって有名ブロガーくらいしかできないでしょって思ってたけどそんなことはないんだということを証明したい。自分の生き方や働き方はどこまでいっても自分で選べるし、それがこの国の特権だとも思っている。自由に、イメージをして、それを実現することができる可能性が非常に高い素晴らしい国がこの日本。今すぐそれができなくても、実行計画を立てて一つずつクリアしていけば、夢なんて見る必要はないと思うんだ。叶わない夢よりも、叶える実行計画のほうが俺には合っているかな。

自由こそが我が人生!!自分で切り拓き、選択を続けよう。

CHOOSE YOUR LIFE IN FREEDOM!!

(2018年4月28日noteより転載)

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移住して生まれた、アタラシイ時間。

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