海底に眠るタイタニック、ノーカット映像に世界的な反響「暗闇から出現したシャンデリアに息を呑んだ」

今回の映像には、錆びた船首、無傷の手すり、一等航海士のキャビン、プロムナードの窓など、これまで公開されることのなかったシーンが含まれている。
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初航海で沈没する前の1912年4月10日、イギリスのサウサンプトン港で撮影された豪華客船タイタニック
Pictures from History via Getty Images

豪華客船タイタニックが1980年代に海底で発見された当時の1時間21分にわたるノーカット映像が、YouTubeで公開された

ほとんどは未公開シーンで、大ヒット映画『タイタニック』が劇場公開25周年を迎えたことを記念してのお蔵出しだ。

1912年の初航海で氷山に衝突、大西洋に沈没したタイタニック。「子どものころからタイタニックに魅了されていたので、このような素晴らしい映像を見られてうれしいです」などと、世界中からコメントが寄せられている。

■1985年に発見されてから数カ月後の映像

この映像を日本時間16日にアップしたのは、アメリカのウッズホール海洋研究所だ。1985年9月、タイタニックが、カナダのニューファンドランド島沖の水深3800メートルの海底に埋もれているのを発見していた。

今回公開されたノーカット映像は、翌1986年7月の再調査時のもので、有人潜水艇と無人探査機によって撮影されたという。

■錆びた船首、無傷の手すり、一等航海士のキャビンなどの未公開シーンが続出

アメリカ公共ラジオ「NPR」によると今回の映像には、錆びた船首、無傷の手すり、一等航海士のキャビン、プロムナードの窓など、これまで公開されることのなかったシーンが含まれている。映像の38分ごろには、天井から吊り下げられたシャンデリアがそのまま残っていると見られるシーンが映し出されている。

YouTubeは「暗闇から出現したシャンデリアに息を呑んだ。これを初めて見た人はどれだけ驚いたことだろう」と感嘆するコメントが寄せられている。

映画『タイタニック』は2月10日から、3Dリマスター版が日本でも上映されるなど、再び悲劇の豪華客船に注目が集まっている。