雑誌「TIME」は、ドナルド・トランプ大統領の就任後1か月の節目をホワイトハウスに山積する混乱を特集した。
最新号の表紙には、大統領執務室に座っているトランプ大統領の頭上に暗い雲がたちこめ、彼の髪とトレードマークの長いネクタイが風に吹きさらされる様子が描かれている。TIMEのロゴの下には、「Nothing to see here(気にすることはない)」と一言書かれている。
トランプ大統領の最初の数週間は、イスラム圏7カ国からの入国を制限する大統領令をめぐる混乱からパレスチナ・イスラエル紛争に対して「2国間共存」にこだわらないという、アメリカの中東政策の急激な転換に至るまで、まさにトラブル続きだった。
ホワイトハウスや連邦政府機関から波のように漏れてくる情報が、政権の混乱と無策ぶりを強調し、それが今週のマイケル・フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)の辞任につながった。
トランプ大統領は、本当の問題は表面化した情報ではなく、内部告発者だと考えている。そして、いまだに彼の大統領選での勝利や、支持者の「素晴らしい熱意」を強調し続けている。
確かに、「気にすることはない」のかもしれない。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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