アップルCEOのティム・クック氏 「ゲイであることは制約ではなく、特徴です」

LGBTQの若者の人生に大きな影響を与えたとして表彰された。
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ティム・クック氏 2019年10月28日撮影
ANGELA WEISS via Getty Images

公へのカミングアウトから5年。ティム・クック氏に後悔は一切ない。

アップルCEOのクック氏は10月25日にロサンゼルスで開催された、LGBTQの若者の人生に大きな影響を与えた個人や企業を表彰する2019 GLSENリスペクト・アワーズ で、「LGBTQの権利のために常に闘い、コミュニティのために安全な場所を作り出している」と評価され「チャンピオン賞」を受賞。式典で自分に忠実に生きるまでの歩みを振り返った。

クック氏は、2014年にブルームバーグ・ビジネスウィークが掲載したエッセイで初めて公にカミングアウトした際に、世界中から寄せられた感謝のメッセージについて話した。

「自分の私生活のカーテンを開けることによって、誰かを助けることができるのではないか、という希望から(カミングアウトしたの)でした」と多くの著名人が集う観衆に話した。「公表後の数日、数週間、数年にわたり寄せられた反応は、全く予想していませんでした」

その中で、彼はある手紙を紹介した。ゲイである事を隠し、28年間女性と結婚生活を送り、本当の自分を「抑制し、鎮圧し、否定してきた」という62歳の男性からのものだ。

「本当の自分を認める事に抗ってきました、だって、そうであるべきではないと思っていたからです」と手紙を読み続けた。「周りに同じように苦悩していながらも、それを手放し、私が選んだような道を歩まない人たちがいる事を知って、嬉しく思います」

 

 

クック氏は受賞した賞を、手紙をくれた男性に捧げ、「世界は良くなっていると信じています。自分自身になる事ができる、もっと正直で美しい場所に」と話した。

授賞式の事前に、クック氏はPeople誌スペイン語版にカミングアウトについてインタビューを受け、その抜粋は英語版サイトに

掲載されている。彼は記者に対し、Fortune500企業でゲイと公表している初めてのリーダーに選出された事を誇りに思うと語った。そして、公表の裏にはたくさんの意味が込められていたと話した。

「私は、普通よりもより人々に共感する事ができると思うのです。ゲイやトランスジェンダーはマイノリティだからです」とクック氏は語った。
「ゲイであることは制約ではなく、特徴です」

公表することで、LGBTQの子供の性的指向や性的自認に苦悩する親の、良き模範になれる事を望んでいる。

「実際に連絡をくれたから分かるのですが、そのような子供を持つ親では、苦悩している人たちもいます」「私の彼らへのメッセージは、そうやって苦悩する必要はないということです」

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。