男子ゴルフの元世界ランキング1位のタイガー・ウッズ選手(41)が5月29日、飲酒もしくは薬物摂取とみられる状態で運転した疑いで逮捕されたとき、車の中で居眠りをしていたことがわかった。
ハフポスト日本版が入手した地元警察の捜査記録によると、ウッズ選手は、アメリカ南部のフロリダ州の路上で、黒いメルセデス・ベンツの運転席に座っており、シートベルトをつけて眠っていた。白いシャツ姿だった。
警察官が起こしたところ、「自分がどこにいるか分からない」「自宅からどのぐらい離れた場所にいるのか?」「カリフォルニア州のロサンゼルスでゴルフをした帰りだ」などと答えたという。
ウッズ選手は捜査に協力的だったものの、話し方が「非常に遅く、混乱していた」としている。
逮捕後のウッズ選手の顔写真を大々的に報じるメディア。アメリカのNBCニュース記者のTwitterより
捜査記録によると、警察官は、ウッズ選手が正常な状態であるか確かめるため、片足で立たせようとしたり、歩かせたりしたがうまくいかなかった。
アルファベットを唱えるように指示したところ、「はい、国歌全体を後ろの方から歌んですね」と勘違いしたという。ウッズ選手は逮捕されたが、その後釈放された。詳しい逮捕容疑や車中で寝ていた正確な理由は分かっていない。
ロイター通信によると、ウッズ選手は声明で、こうした状態を招いた原因について、アルコールとの関係を否定。複数の薬を誤って飲んだ影響の可能性を指摘している。
ウッズ選手は、メジャー通算14勝をあげたゴルフ界のスーパースター。ここ数年は腰の痛みなどに悩まされ、治療を繰り返していた。最近では公式ブログで「良い日も悪い日もあった。常に痛みがあり、何もすることができなかった」などと苦しい治療生活を綴り、その上で、プロゴルフへの情熱を語っていた。
過去には女性スキャンダルが報じられたうえ、今回、目がうつろで疲れ切ったようにも見える、逮捕時の顔写真がアメリカの多くのメディアで報じられ、本格復帰を危ぶむ声が出てきている。