「21世紀の資本」のトマ・ピケティ氏、フランスの勲章を拒否「政府が名誉ある人を決めるべきではない」

経済学者でベストセラー『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティ氏はフランスの最も権威ある「レジオン・ドヌール勲章」の受章を拒否した。ピケティ氏は「政府が名誉ある人を決めるべきではない」と述べている。
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French economist and author Thomas Piketty speaks to journalists as he poses for a photographer following a discussion with German Vice Chancellor, Economy and Energy Minister at the Economy Ministry in Berlin November 7, 2014. AFP PHOTO / JOHN MACDOUGALL (Photo credit should read JOHN MACDOUGALL/AFP/Getty Images)
JOHN MACDOUGALL via Getty Images

経済学者でベストセラー『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティ氏はフランスの最も権威ある「レジオン・ドヌール勲章」の受章を拒否した。ピケティ氏は「政府が名誉ある人を決めるべきではない」と述べている。

ピケティ氏はAFP通信の取材に対し、「レジオン・ドヌール勲章にノミネートされたということをたった今知った。今回のノミネートを拒否する。なぜなら、名誉ある人を決めることが政府の役割だとは思わないからだ」と述べた。

「政府はフランスとヨーロッパの経済成長を回復させることに集中すべきだ」とピケティ氏は付け加えた。

ロイターによると、ピケティ氏は1月1日、ノーベル経済学賞を受賞したジャン・ティロール氏やノーベル文学賞を受賞したパトリック・モディアーノ氏らと共にレジオン・ドヌール勲章にノミネートされた。勲章はフランソワ・オランド大統領から授与される。

資本主義と収入の不均衡について書いたピケティ氏の『21世紀の資本』は2014年のベストセラーとなった。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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