フーマ、ギリシャへ行く
「酸っぱいレモンが与えられたのなら、甘いレモネードを作ればいい」――これは”逆境に陥ってもうまく生かせ”という意味のことわざだ。パキスタン・ラホール出身のフーマ・モビンさんも、自分のハネムーンで陥った苦難を受け入れた。
モビンさんと、夫のアルサラーン・セーヴァー・ブットさんが結婚したのは7カ月前、ギリシャへの新婚旅行もすっかり準備ができていた。しかし残念なことに、ブットさんにだけビザが下りなかった。旅行代金はすでに払い込んでいたし、準備は万端だった。やむなくモビンさんは夫を置いてギリシャに出かけることにした。
モビンさんは夫の家族と一緒にギリシャにやって来た。もちろん最初はかなり落ち込んだが、ありえないようなこの機会をできる限り楽しもうと心に決めた。そして、愛する人が一緒にいない旅行がどういうものかを表現しようとした。素晴らしい風景をバックに、夫がそばにいなくてどんなに寂しい思いをしているかを伝えたかったからだ。
モビンさんはハフポストインド版に、「ギリシャ大使館が私のこの投稿を見て、2人一緒に新婚旅行に送り出すべきだったと思ってくれたらいいのですが。それと、航空会社ももう少し何か協力してくれたらいいんですけど」と語った。
「夫の家族にはほんとに感謝しています。夫がいない寂しさをできるだけ感じないようにしてくれました。それでも、こうして写真を撮る度に、寂しい気持ちでいっぱいになります」
本当にお気の毒なフーマさん、その寂しい気持ちは私たちにもビンビンと伝わってくる。でも、そのおかげでこんなに素敵な写真を見ることができた。ありがとう、フーマさん。
フーマさんの全写真はこちらから。
ハフポストインド版より翻訳・加筆しました。
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