パキスタンで流れるCM動画が、イスラムの聖なる月であるラマダン(断食月)の精神を象徴しているとして、SNSで拡散している。
この動画は洗剤「サーフ・エクセル・パキスタン」のCMで、映画「ランチボックス」(2013年)、「ボンベイ・ベルベット」(2015年)「Dev.D」(2009年)などで知られるヴァサン・バラ氏が監督したもので、すでに視聴回数は60万回近くになっている。この動画は、6月10日にFacebookページに投稿された。
この2分間の動画のヒーローは、ベストを羽織ってイフタール(断食後初めての食事)が始まる前、友達と一緒に通りに出遊びに行くかわいらしい少年だ。
彼は市場に向かう途中で、サモサ(小麦粉を練って薄く伸ばした皮で、香辛料を入れて炒めたひき肉や野菜を三角錐状に包み、油で揚げたもの)の老商人のカートが溝にはまっているのを見つけると、友達と一緒に商人を助けようとする。
いや、少年たちはただカートを押すのではない。彼らは、非常にクリエイティブな商人を助ける方法を思いつくのだ。
少年はカートの中のサモサを自分のカルタの中にいくつか入れ、市場に行き、「Samose le lo, garam garam samose(新鮮でアツアツのサモサだよー)」とサモサを売り歩く。
この宣伝の動画を見てみよう。涙もろい人はボックスティッシュも用意しておいた方がいいかもしれない。動画の最後にはこんなメッセージが登場する。
「誰かを助けることは、信念の証となる行いだ。誰かを助けるために服が汚れても、その汚れは良いものだ」
ハフポストインド版より翻訳・加筆しました。
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