イギリスのテリーザ・メイ首相が、6月7日に辞任すると表明したと、BBCなどが5月24日に報じた。
BBCによると、メイ首相は「EU離脱を問う国民投票の結果を尊重するために最善を尽くした」と述べた一方で、目指していたEU離脱の実現が達成できなくなったことに対して「深い後悔」の念を示した。
イギリスのタイムズ紙は23日に、メイ首相がきょう辞任表明する見通しであることを報じていた。
タイムズ紙によると、メイ首相は22日夜に辞任要求には応じない姿勢を見せ、今月23日から投票が始まる欧州議会選挙のキャンペーンをすると訴えていた。ところが、保守党議員でつくる「1922年委員会」のグラハム・ブレイデ委員長と面会後に、退任を表明する見通しであると、関係者の話として報じている。
メイ首相の辞任表明には、政権幹部の辞任などにより、自身への辞任圧力が高まったことが影響しているとみられる。
メイ政権は21日、6月に審議を予定しているEU離脱案に修正を加えると発表したが、支持が得られなかった。
BBCによると、メイ首相を支えてきたアンドレア・レッドソム下院院内総務が22日、欧州連合(EU)離脱を巡るメイ首相の方針に反発し、辞任していた。
メイ首相は当初、6月に予定していたこの法案の下院投票の後、自身の辞任時期を表明すると約束していた。