ヘザー・マロルド・トーマソン:食肉処理者、プライマル・サプライ・ミーツ経営者(ペンシルベニア州フィラデルフィア)
友人の友人が、ニューヨークでのウェブデザイナーの仕事を辞めてフィラデルフィアの肉屋になった、と知ったコマーシャルフォトグラファーのクリス・クリスマンは、その女性に興味を持った。
そこでフィラデルフィアまで赴き、その女性ヘザー・マロルド・トーマソンが仕事をしている姿を撮影した。
「撮影の間、ヘザーと、私と一緒に撮影に参加したプロデューサーのロバート・ルーセン、そして私は『伝統的に男性の仕事と考えられてきた分野で、女性がどのように働くか』という話題で盛り上がりました。そして私はこう思ったんです。そんな女性を撮影してみたら面白いんじゃないか、って」
そして、フォトシリーズ「ウーマンズ・ワーク」がうまれた。
2016年2月にスタートしたウーマンズ・ワークは、伝統的に「男性の仕事」と考えられている分野で活躍する女性たちを撮影している。ペンシルベニア州の養豚場経営者、メイン州のロブスター漁師、オハイオ州の消防士。彼女たちはたまたま女性に生まれ、好きな職業を選んだ。
サディー・サミュエル:ロブスター漁師(メイン州ロックポート)
4歳の男の子と2歳の女の子の父親であるクリスマンは、写真サイト「Aフォトエディター」のインタビューで、写真シリーズが、伝統的な男女の役割について疑問を投げかけてくれたら嬉しいと述べた上で、こう語っている
「私は、大きくなったら何でも好きなことができると言われて育ちました。同じメッセージを堂々と子供たちにも伝えたいのです。子供たちには『夢を遮るものは何もない』と思って欲しいし、情熱を感じることを思い切ってやって欲しい。親としてそれを支えたいです」
また、このフォトシリーズで一番伝えたいことは「性別で、職業が決められるべきではない」というメッセージだ、とクリスマンはハフィントンポストUS版に述べた。
彼女たちのように「性別の垣根」を超えて働く人が増えたら、社会はもっと多様になるだろう。
ハフィントンポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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