フランスで開催中の第66回カンヌ国際映画祭で、是枝裕和監督、福山雅治さん主演の「そして父になる」が審査員賞を受賞した。朝日新聞デジタルなどが伝えた。三池崇史監督(52)の「藁の楯 わらのたて」は受賞を逃した。
時事通信によると、日本作品の同賞受賞は1987年の故三國連太郎監督「親鸞 白い道」以来26年ぶり。最高賞「パルムドール」は「アデルの人生」(アブデラティフ・ケシシュ監督)が受賞した。
是枝監督の喜びの声を時事通信が次のように伝えている。
授賞式で是枝監督は「出演者、スタッフと喜びを分かち合いたい」と笑顔でコメント。親子の絆を描く作品を作るきっかけになったとして「父と母、そして僕を父親にしてくれた妻、娘に感謝します」と話すと、会場から拍手が湧いた。
是枝監督は2001年の「DISTANCE」でカンヌ映画祭長編コンペ部門に初参加。04年の「誰も知らない」で主演の柳楽優弥さんが男優賞を受賞している。(時事ドットコム 2013/05/27 06:11)
「そして父になる」は6年間育てた息子が、病院で取り違えられた他人の息子だったと判明した夫婦の物語。「血か、愛した時間か―突き付けられる究極の選択を迫られる二つの家族。今この時代に、愛、絆、家族とは何かを問う、感動のドラマ」(ギャガホームページより)。福山雅治さんのほか、尾野真千子さん、真木よう子さん、リリー・フランキーさんらが出演している。
※内容を追加し、アップデートしました。
関連記事