バラク・オバマ大統領は6月10日、娘のマリアさんの高校の卒業式に黒いサングラスをかけて出席した — 彼が言うには、涙を隠すためだそうだ。
マリアさんはワシントンD.C.にあるサイドウェル・フレンズ・スクールを卒業した。彼女には2017年秋からハーバード大学に進学する前に、1年間のギャップ・イヤー(大学入学資格を保持したまま1年間遊学できる期間)がある。1月に、オバマ大統領は卒業式でのスピーチの要請を断ったと話した。自分が感情的になってしまうとわかっていたからだ。
「マリアの学校から、卒業式でスピーチをしないかと聞かれたが、私はノーと言いました」と、オバマ大統領は話した。「黒いサングラスをかけていきます……泣いてしまうからね」
実際にオバマ大統領は6月10日は自分の言葉通りサングラスをかけていた。
セレモニーの後、大統領一家はワシントンのジョージタウン近くにあるカフェ・ミラノでランチをとり、マリアさんの人生の節目を祝った。
オバマ大統領一家がランチをとっていたカフェ・ミラノ
オバマ大統領はマリアさんに、大学を選ぶときには「ブランドや知名度や豪華な学校」ではなく自分に合った学校に重点を置いて探すように言ったという。
オバマ一家は大統領の任期を終えた後も数年はワシントンで過ごす予定だ。年下の娘のサーシャが高校を卒業するまでだ。
■ ミシェル・オバマ夫人「アメリカンドリームは今の時代でも残っている」
一方、ミシェル・オバマ大統領夫人は3日、ニューヨークのシティカレッジの卒業式のスピーチで、自分の家族の話を交えながら、オバマ大統領と共に努力と忍耐を重ね、社会に還元してきたこれまでの道のりを卒業生たちに話した。
「これは、私が毎日耳にする話です」とミシェル夫人は話した。「私は奴隷たちによって建てられた家で目を覚まし、美しい黒人女性の2人の娘が学校に行く時、アメリカ大統領である彼女たちの父に『行ってきます』と手を振るのを毎朝見ているのです」
ミシェル夫人は卒業生たちに、アメリカ建国の父たちは黒人が大統領になる日が来るとは考えていなかったかもしれないと続けた。「しかし、ここにいるみなさん全員が、彼らのビジョンの成果なのです」
「アメリカ建国の父たちの遺産は、みなさんが受け継いでいます。そうじゃないなんて誰にも言わせないでください。みなさんは、アメリカンドリームが今の時代でも残っているという生きた証なのです。アメリカンドリームは、みなさんそのものなのです」
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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