最新の世界寄付指数(World Giving Index)によると、アメリカは世界で他人に最も多くを与える国の座を失った。
145カ国を対象とするギャラップ社の世論調査で集計したデータを使い、チャリティ援助財団(Charities Aid Foundation)は11月10日、6回目となる年次報告書を発表した。米国はボランティア参加率が上昇したものの寄付した人の割合は昨年の過去最高記録を下回った。
昨年、アメリカは他人に最も多く与える国のランキングでミャンマーと同率1位となった。
それが今年は2位に転落したのだ。
この報告書では、各国で地方を含む複数のコミュニティを対象として1,000の調査をもとに最近1か月の間に寄付をした人、ボランティアに時間を費やした人、見知らぬ人を助けた人の割合を調べている。
世界的にみると、他人に寄付をした人の割合はあらゆる経済規模の国で増加した。インタビュー調査が行われるまでの1カ月の間に寄付をした人の割合は約3分の1で、2013年から3.2%ポイント上昇した。しかしアメリカは昨年発表の最高記録68%から今年は63%に低下した。
これは、寄付をした人が1,100万人減少したことを意味する。
CAFアメリカのテッド・ハートCEOは「先進国の中でアメリカが最も他人に多くを与える国であるのは喜ばしいことです。このレポートは、私たちが自己満足に浸っている余地などないことを示しています。アメリカが世界をリードしていくとしても、お金と時間を大切なことに使っていただけるよう、私たちは努力していかなくてはなりません」とコメントした。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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