タイ北部チェンライ郊外のタムルアン洞窟に9日間に渡って閉じ込められていた13人の少年らは、生存が確認された後も、救助に苦戦を強いられている。
彼らは洞窟に入った後、大雨による増水で洞窟内の道が塞がれ、戻れなくなってしまった。洞窟内の水位が下がるのを待つか、彼らにダイビングを教えて自力で脱出させるか、救助隊は選択を迫られている。だが、彼らが閉じ込められているのは救助が極めて困難な場所だった。
BBCが、洞窟がある山の外観や洞窟内の様子を衛星写真やグラフィックで示している。
彼らのいる場所は、洞窟の入り口から約5キロ奥の場所だという。さらに洞窟内には、ところどころ狭くなっている場所もある。
BBCによると、洞窟内はほぼ水に浸かっており、ダイビングでしか通ることしかできない状態だ。高さが1メートルに満たない場所や、ひと一人がやっと通れるかどうかぐらい狭い箇所もあるという。
不幸なことに、現場に酸素ボンベを運んでいた元タイ海軍の救助隊員がダイビング中に死亡し、この救助・脱出がいかに困難かを物語っている。
タイ国軍は少年らに特殊部隊員が付き添い、水に潜りながら外に連れ出す方法を検討しているが、今回の事故を受けて見送る可能性もある。