サワディーカー、タイのライター味(Aji)です。
突然ですが、この度タイを離れることとなり、この2月からはシンガポール支店に勤務しています。
過去3年間、タイ・バンコクでキャリアアドバイザーを務めてきましたが、今回はタイ滞在の総決算となる内容をお伝えします。
第一章では、タイで求められる人材情報について。次回の第二章では、私が個人的に思う、タイで働く価値についてです!
【第一章】タイで「求められる」人材 ~転職をお考えの方、必見!~
1.タイで求められる日本人とは?
○経験
・業界・業種問わず!
⇒ASEAN内で日系マーケットが最も大きいタイでは、進出している日系企業は約9,000社。求人数も多いので、アナタの経験を活かせます!
・新卒
⇒応募可能! ただし営業職、サービス系がほとんどです。
・大卒でない方
⇒応募可能! ただし正社員経験や、スキルがある方のみ。
○年齢
・海外就労経験のない方:23~40歳まで、それ以上はエンジニア等、専門スキルのある方
・海外就労経験のある方:23~50歳まで、それ以上はエンジニア等、専門スキルのある方、または役職についていた方
○語学力
・英語力:日常会話以上
・タイ語力:あれば尚良
⇒英語力よりも人物重視で採用される企業様も多いです。また、近隣諸国との関わりがある求人も多いため、高い英語力を活かせる案件もあります!
○タイをおすすめしたい方
・海外就労が初めての方
・自発的に動ける方
・タイが好きな方
・ワークライフバランスを重視する方
・旅行が好きな方
⇒ASEANのハブということもあって、国外に出やすい。また、タイ国内にも観光資源が豊富!
・あくまでも日本人として動ける人
⇒海外で日本人を採用するというのは、「日本人にしかできない仕事・日本人に向く仕事を任せたい」ということです。日本で培った経験、日本人らしさを発揮してください!
2.面接で絶対聞かれる、この質問!!
上記の条件を満たしている方(少なくないのでは?)、さぁ応募しましょう!
......その前に、このふたつの問い、スムーズに答えられますか?
1)海外(タイ)で働きたいのはなぜ?
2)海外(タイ)で何をしたい? キャリアビジョンは?
企業側からすると、タイでは一企業あたり採用できる外国人の数が決まっていたり、ビザの手配などのコストがかかったりと、日本とは勝手が異なるもの。そんな苦労を越えてでも採用したい人材は、ずばり「軸のある方」です。
上記のふたつの質問は一見シンプルですが、志望動機(過去)、これからのキャリアビジョン(未来)という、自分の過去と未来をしっかりと捉えていないと答えられません。改めて考えてみることをオススメします。
3.海外で働いている方のビジョン!
海外に出たいけれど、いつまでいよう......次、何しよう......、というお悩みをよく聞きます。
その中で多いタイプを4つに分けてみました。
<1> 短期間(5年以内)で日本に帰国する方
短いと1年以内に帰国する方もいます。日本に帰国されてからも、語学力とご経験を活かし、タイや海外に関わるお仕事をされる方が多いです。
<2> 他国へ行く方
会社内での異動や、海外大学院へ進学される方も。
<3> 起業する方
日本と比べてタイには未開拓なマーケットが多いので、ビジネスチャンスを活かすかどうかはアナタ次第。女性で起業される方も少なくないですよ!
<4> 永住組
外国籍のパートナーがいる方、また、タイが好きでずっといたい方、こちらで起業されている方に多いです。
4.2017年 最新人材マーケット傾向
タイ人材マーケット傾向ハイライトです!
・駐在員の平均年齢の低下傾向
それに伴い、現地採用募集要項の年齢も下がってきています。
・現地採用求人の多様化、増加
現地採用で活躍する方は年々増えており、求人も多様化しています。待遇がだいぶ良い求人もでてきました。
どんどん身近になる海外就職、一度考えてみてはいかがでしょうか?
次回は、「【第二章】3年働いて実感した、タイで働くことの本当の価値とは」をお届けします。
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ライター
AJI
富山県出身。大学在学中は、観光学、ホスピタリティーマネジメントを学ぶためフロリダ大学へ留学。Reeracoen Recruitment入社。タイ支店にて3年間現地企業向けに人材紹介サービスの営業、キャリアコンサルタントに従事。2017年2月よりシンガポール支店に異動。全米NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー。モットーは「素直に生きる。」。