女子生徒に「短パン履きません」と宣言させるビデオ、高校が作って謝罪

足をズームアップするシーンもあった。
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アメリカ・テキサス州の公立高校が、女子生徒に「私は短パンを履きません」と復唱させる動画を生徒らに視聴させ、ネット上で批判を受けている。学校側は、動画は校内での服装規定を伝えるためだったが、「不適切だった」として謝罪した。

物議を醸しているのは、同州ルイスビルの学区にある公立校、マーカス高校。同校に通う生徒が8月16日、「学校でこの動画を見せられました」として、以下の動画を投稿した。

「今日、学校でこの動画を見せられました。女子生徒だけが『違反者』として描かれていたことが、とても悲しかった。私の学校に服装規定があることは理解できます。でも、ショートパンツを着ていたり、肩を見せたりしている男子生徒はどうなんですか?今は2018年です...。なんで10代の女の子たちは、まだ過剰に"性的"な存在として見られなくてはいけないの?」

動画では、ショートパンツ(athletic shorts)を着用した女子生徒数人が校内を歩き回ったあと、教師と見られる女性と対峙する場面が描かれてる。

動画の途中には、女子生徒の足にカメラを寄せるシーンもあった。

そして、女子生徒らは「DRESSCODE VIOLATORS(服装規定の違反者)」との貼り紙が貼られた教室に連れて行かれ、ボードに書かれた「私はショートパンツを履きません」という文字を復唱させられる。

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NBSによると、同校は生徒3000人に動画を視聴させたという。

動画をめぐっては、「服装規定の違反者」が集められた教室に女子生徒しかおらず、男子生徒が一人もいなかったことや、足をズームアップするシーンが女子生徒らを「性的対象」として扱っている、などの批判を受けた。

また、動画のBGMには、ミュージシャン・M.I.Aの楽曲「Bad Girls」が使われている。曲のタイトルが「悪い女の子」と直訳できるため、ショートパンツを履くだけで「悪い女の子」と見なしているように受け取られ、「道徳的ではない」などの指摘もあった

校長は批判を受けて、公式サイトに保護者らに向けた文書を掲載。服装規定違反の啓発ビデオで、女性違反者だけをとりあげたことと、ひどいBGMを使用したことを認め、「ビデオは完全に的外れなものだった」と謝罪した。