ラリードライバーのアレックス・ロイが友人たちと共に、テスラ「モデルS」でアップデートされたばかりのオートパイロット・システム(自動運転機能)を使って、米国大陸横断を試みていたことが分かった。ロイと大陸横断経験の豊富な友人のカール・リーゼ、ディーナ・マスタリッチは、モデルSを"可能な限り"手を使わずに運転し、カリフォルニアからニューヨークまで2,700マイル(約4,345 km)の道のりを57時間48分で走破したと、テスラの情報を配信する『Teslarati』が伝えている。
ロイはこれまでにBMW「M5」で米国大陸を横断し、所要時間は約31時間という実績があるが、今回の旅はそれよりやや悠長なものになった。計算すれば分かるが、モデルSによる今回の平均速度は75km/hほど。もちろん、これには充電するための停車時間も入っているので、実際の走行速度はもっとずっと速い。
リーゼとマスタリッチは、今年の春にもテスラ モデルSで大陸横断しており、その時の所要時間は59時間を少し切る程度だったので、この6カ月でだいぶ進歩したことになる。実際、今回の記録はテスラモーターズのイーロン・マスクCEOの目にも止まり、マスク氏はTwitterで「テスラがLA~NY間を2日間ちょっとで走破した。おめでとう!」とつぶやいている。
この記録は素晴らしいが、オートパイロットはあらゆる道、あらゆる状況に対応するわけではない。というのも、この機能は人々が思うほど"自律"的ではないのだ。米国の自動車情報サイト『Drag Times』によれば、フロリダ州にある制限速度60mphの道路で、オートパイロット走行中のテスラが75mphのスピードを出し、オーナーが違反チケットを切られてしまったこともあるそうだ。
By Danny King
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
(2015年11月2日 Autoblog日本版「テスラ「モデルS」、自動運転機能「オートパイロット」を使って米国大陸を横断!」より転載)
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