裸にコートの男がレストランで銃乱射、少なくとも4人死亡 容疑者は裸で逃走。

銃撃犯は2017年7月、ホワイトハウスに侵入した容疑で逮捕されていた。
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Getty Images

アメリカ・テネシー州ナッシュビル近郊アンティオークにあるレストランで4月22日早朝、裸にコートを羽織った男が銃を乱射し、少なくとも4人が死亡、2人が負傷した。男はコートを脱ぎ捨て、裸のまま逃走した。

地元当局によると、イリノイ州モートンに住む29歳の男を実行犯と特定。容疑者は22日午前3時19分ごろ、半自動式ライフル銃「AR-15」1丁と少なくとも弾倉2つを携え、ピックアップトラックで犯行現場のレストラン「ワッフル・ハウス」に乗り付けた。

容疑者は駐車場で2人を殺害、店内で店員と客に発砲を続けたが、男性客のジェイムズ・ショー・ジュニアさん(29)が容疑者にタックルし、ライフルを奪った。ショーさんは、銃が弾詰まりを起こしたのを見て容疑者に飛びかかったという。その後、容疑者は現場から逃走し、途中でコートを脱ぎ捨てたとみられる。

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現場検証を行う地元警察
Harrison McClary / Reuters
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現場の路上に落ちていたライフル銃
Handout . / Reuters

ナッシュビルのデイヴィッド・ブライリー市長は22日の記者会見で、ショーさんの勇気ある行動を称えた。

「彼が多くの人の命を救った。その勇気に我々全員が感謝しています」と、ブライリー市長は述べた。

容疑者の発砲で腕に軽傷を負ったショーさんは、地元紙「テネシアン」のインタビューで「私は、その状況から脱しようとしただけです。そして(容疑者を取り押さえる)チャンスを見つけ、うまくいきました」と語った。

容疑者の男は2017年7月、ホワイトハウスの立ち入り禁止区域に侵入した容疑で逮捕された。取り調べの際、容疑者はドナルド・トランプ大統領に面会しようとしていたと供述していたという。地元当局によると容疑者の銃は押収され、所有許可を取り消されたが、その後、父親が銃を容疑者に返したという。

ナッシュビル警察によると、容疑者は精神上の問題を抱えていたという。銃乱射の動機についてはまだ分かっていない。

容疑者は今も徒歩で逃走中とみられる。靴やシャツは着用しておらず、黒いズボンのみ着用している可能性がある。警察によると、こうした情報は容疑者に似た人物を彼のアパートの近くで見たという目撃談によるという。

ナッシュビル警察によると、容疑者が所持していた2丁の銃は22日午後の時点で見つかっていない。容疑者は犯行に使ったライフル以外に拳銃とロングライフルを所持していたと見られるが、現在持っているかどうかはわかっていない。

警察は地元住民に、「ドアを施錠し、用心してください。上半身裸で歩き回っている男を見かけたら、すぐに警察署に連絡してください」と呼びかけている

地元住民のジェレミー・サーシーさんがTwitterでシェアした映像によると、警察官が警察犬を連れて周辺地域を捜索している様子がうかがえる。

ハフポストUS版より翻訳、編集しました。